【マイノリティ・インフルエンス】劣勢な状況からの大逆転を成功させる魔法【白魔法の心理学】

劣勢な状況からの大逆転を成功させる魔法
少数派の意見が多数派を打ち破る2つの方略とは?
会社という組織をはじめ、グループや集団のなかでは少数派の意見は軽く扱われがちで、気づいたらなかったことにされることも多いものです。
それでも、その意見が向かっている方向としてはけっして間違いではなく、むしろ何とかして実現させたいと思ったら、マイノリティ・インフルエンスで大逆転を目指しましょう。
マイノリティ・インフルエンスとは「少数者の影響」という訳語が示す通り、圧倒的な多数派に対して少数派が形勢を逆転したり、少数派の意見が集団全体に影響を与えたりすることをいいます。これには2つの種類があります。
一つはホランダーの方略と呼ばれるものです。これは過去に集団に大きく貢献した人が少数派となったとき、多数派が「あの人の意見なのだからもしかして正しいのでは?」と、自分たちの考えを見直し、支持を得ていく方法です。
もう一つはモスコビッチの方略です。これは実績がない少数派でもかたくなに自分たちの意見を主張し続けると、やがて多数派を切り崩していき、集団全体の意見が傾く場合があるというものです。とはいえ、自分の主張にどこか穴があったり、理想と現実のズレが大きかったりしたときにはこの効果は発揮されないので要注意です。
自分の立場がどちらの状況に近いのかを見て、ぜひ大逆転を目指してみましょう。
何かを変えたいなら少数派でも主張を続けよう!
No good..
「何かを変えたいなら少数派でも主張を続けよう!」
(反対意見に賛同してくれる人は少ないからあきらめるかな…)
Gooood !
「□□□□を□□□□することは可能なんだ!」
(そんなのムリだよ。みんなわかってる)
「□□□□を□□□□することはできるはず!」
(まだ言ってるんだ…)
「□□□□を□□□□することは現実的なんだ!」
(もしかしたらそうなのかもしれないぞ?)
確信が持てるなら発信し続けよう!
【出典】『白魔法の心理学』監修:渋谷 昌三
【書誌情報】
『白魔法の心理学』
著:渋谷 昌三
人間心理を40年以上研究してきた著者が導き出した心理学の真髄!相手の心を傷つけずに動かしたり、自分の身を守る“白魔法の心理学”を身につければ、誰でもストレス0で生きられる!
仕事、家族、友人、知人など、あらゆる人間関係でトラブルやストレスは付きものです。
いつもなんとなく笑顔で流しているけど、思い返してみると「あれ?あの発言って……」とイライラしたり、悲しくなったり、ということもあるかもしれません。
でも、優しい人ほど「何か言って相手を傷つけたくないし、自分は大丈夫」など、自分を納得させる理由を作ってしまいがち。
さらに、誰かに頼られたら助けてあげたいし、その人のためになるなら自分が多少つらくてもやってあげよう、と考える人もいます。でも、お礼も言ってもらえなかったり……。
そういったことを繰り返していると、知らないうちにだんだんと心が疲れている状態になっていることも。
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