イラストレーター・よもりなりさんロングインタビュー【前編】「かわいいイラストを描きたい!」人に伝えたいこと。

『ぽてっとかわいいゆるミニイラストが簡単に描ける本』発売記念・特別インタビュー

今、巷ではキャラクターブームといっても過言ではないほど、コラボカフェやコラボグッズなど街中がかわいいイラストであふれています。その理由のひとつがメッセージアプリやSNSの普及
自身で生み出したキャラクターやイラストを簡単に公開できる場があり、多くの人に見てもらえる機会が増えたことで爆発的に人気を集めていきました。
まだまだ勢いはおさまることなく、日々新しいキャラクターたちが誕生している姿を見ると「私も何か描いてみたい」「もっと絵がうまくなりたい」「イラストレーターになりたい」などさまざまな思いをえがく人もいるのではないでしょうか。

今年4月にはじめての著書『ぽてっとかわいいゆるミニイラストが簡単に描ける本』を出版された、現在イラストレーターとして活躍しているよもりなりさんも多くの経験を得て、今のスタイルに辿り着いたようです。

イラストレーターを目指す人やもっと絵がうまくなりたい人へ
現役イラストレーターが今伝えたいことをすべて語ります!

【全2回の第1回】

取材・文:日本文芸社編集部 撮影:天野憲仁(日本文芸社)


~初の個展『porta《ポルタ》』、明後日より開催!~

期間:2025年10月7日(火)〜10月12日(日) 各日10:00am〜19:00pm ※18:30LO
会場:A DECOR LIFE CAFE
詳細は、こちらのinstagramへ


人気急上昇中のイラストレーター「よもりなりさん」

―まず、簡単に自己紹介をお願いします。

埼玉県在住のイラストレーターよもりなりです。
SNSを中心に可愛くて簡単なイラストの描き方を日々発信、投稿しています!

特に保育士さんや教育に携わる方など、働く世代の役に立つイラストをお届けできるよう意識しています。
ちなみに、趣味は映画鑑賞と野球観戦、文房具を集めることです。

イラストレーターを志した原点

イラストレーターとして活動を始めたきっかけは?

元々は会社員をしながらイラストを投稿していました。

イラストレーターになりたいという気持ちはありつつも、毎日仕事に追われていく中で、叶わない夢への不安と生きていくために続けなくてはならない仕事を天秤にかけて悩む時期もありました。

そんな悩みを家族に打ち明けたとき「やらずに後悔するならやって後悔して」と背中を押されたのをきっかけに会社員を辞め、覚悟を決めてイラストレーターの道に進みました。
その後、書籍化のお話をいただいたときは、母が泣いて喜んでくれて、絵を描くことを諦めなくてよかったと思いました。

ですが……書籍化の話を最初いただいたときは詐欺だと思いました(笑)

現在のスタイルに辿り着くまで

どのような経歴や勉強をへて、現在のスタイル(タッチ)に辿り着いたのですか?

アニメが好きだったので昔はよくアニメのキャラクターを描いていました!

そこから色々な絵柄を描くようになりましたが、昔母がカレンダーやチラシの裏に描いてくれた優しくて丸みのあるイラストをふと思い出して、描き始めたのが今の絵柄です。

原点は、お母さまの愛情がこもったイラストだったのですね!

小さい頃に好きだったものは、なんだかんだ大人になっても好きですね。
高校のときにデザイン系の専門学校で服飾を学び、お洋服を作っていた経験もイラストを描く際に生きていると思います。
洋服の構造が頭に入っているので、人はもちろんいろんな動物さんにでも服を着せられます。

影響を受けたクリエイターや作品

今では当たり前にあるLINEスタンプが登場した瞬間は、衝撃を受けました。

とくにちょうど社会人になりたてのときに、LINEスタンプで出会った「うさまる」(作者sakumaruさん)に心を打たれて、そこからよりゆるいイラストに興味を抱きました。

スタンプは時に文字以上に相手に気持ちを伝えてくれるので、改めて絵の自由さや表現の豊かさを実感しました。

イラストを描くときに意識していること

よもりさんの描くイラストはどんなテーマ? 描く際に大切にしていることは?

描くときは常に見る人に届く、役に立つイラストを意識して描いています。

キャラクターを描くときは、そのキャラが今どんな季節を過ごしていて、今何時なのか、などのストーリーやこの子は男の子なのか女の子なのか、何歳なのか、などプロフィールを頭に思い浮かべながら楽しく描いています。

イラスト1枚の中に温かさ、可愛らしさ、思い出や時間をどう入れていくか、見てくれる人に何を感じて欲しいかを考え、ラフはスタートしています。

そこには表情、線、色、仕草などさまざまな情報があって、ペンを走らせると描いている私自身にも新しい発見があって常にワクワクしていますね。

モチーフ選びのポイント

—描くモチーフの選定でこだわっているポイントは?

描きたいモチーフは見てくれる人の目線で決めることが多いです。

季節や時期、環境から、SNSに「今投稿したら共感してくれる人はいるかな?」、「こんなの今流行ってるよね!」と考えてモチーフは決めています。

学校行事や季節の行事も大切にしていて、例えば「夏休みか……海行きたいなぁ、海の生き物とうさぎさんが遊んでいたら楽しそうだな〜」なんて連想ゲームをよく一人でしています(笑)

今回の本にもイラスト創作のアイデアをたくさん詰め込んだので、ぜひヒントにしてほしいです!

新刊の中で印象に残っているページは?

『ぽてっとかわいいゆるミニイラストが簡単に描ける本』の中で印象に残っているページは?

「お弁当」のページです。

お弁当は元々いただいた構成案には入っていなかったのですが、働く世代や子どもたちに身近なモチーフを盛り込みたく、食は生活に欠かせないので提案させていただきました。

あと四季の行事を動物と組み合わせたイラストは描いていて楽しかったです。

(こちらの画像は、「季節の行事&イベント」のチャプターより。クリオネ夫婦や赤ちゃんアザラシなど、よもりなりさんならではの独特なかわいらしいイラストや、服をきた動物などが掲載されています。)

(こちらのページは、「生活」のチャプターよりお弁当ページの一例です。)

次の記事<後編>では、よもりなりさんが今後挑戦したいことやいつも応援してくださっている方への想いを紹介します!

よもりなり
イラストレーター。埼玉県出身、6 月9 日生まれ。小さい頃、不要になったカレンダーの裏に母がよく描いてくれたイラストが大好きで、絵に興味を持ち始める。デザイン系の専門学校を卒業したのちに就職。仕事終わりや休日にSNS でイラスト活動を続け、ゆるくてかわいいミニイラストや動物のイラストが反響を呼ぶ。現在も見る人の役に立つイラストの描き方や情報などを発信している。

instagram
https://www.instagram.com/narisan_n

TikTok

~今後のイベント予定~

新刊『ぽてっとかわいいゆるミニイラストが簡単に描ける本』プレスリリースhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000680.000041489.html

<次の記事 後編へ>

【書誌情報】
『ぽてっとかわいいゆるミニイラストが簡単に描ける本』
著:よもりなり

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3STEPで描き順をわかりやすく解説しているので、
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