効率的にクラブスピードを上げるにはタテ方向のフットワーク!【フォース理論で飛ばす!/吉田洋一郎】

飛ばしにはタテ方向のフットワークが必要だ
その考えは、バイオメカニクスの権威であるアメリカのテキサス女子大学のヤン・フー・クォン教授からレクチャーを受けてから確信に変わりました。アメリカのドラコン選手たちが取り入れている動きは一般のゴルフスイングにも当てはまり、飛ばすためには不可欠なメソッドなのです。
彼らのスイングで目についたのは、日本的なスイングと比べて圧倒的に「足を使っている」という点です。とくに、ヨコ方向 ではなくタテ方向のフットワークが驚くほどダイナミックなのです。バックスイングでは右ひざが伸び、そこから強く左を踏み込んでから跳び上がるように足を伸ばして振り抜いていきます。また、バックスイングのスピードもビックリするほど速く、そこからまるでムチのようにクラブをしならせて振っていました。
それまでにも、ポーラ・クリーマーやバッバ・ワトソンなどジャンプするようなフットワークでスイングする選手は存在しましたが、私が日本で教わってきた従来のスイングメソッドでは、こういったタテ方向のフットワークはスイングの安定性を損なうものだとしてタブー視されていました。そのため彼らのスイングは、私はあくまで例外、個性的な少数派だと考えていたのですが、実は彼らのようなスイングこそ、バイオメカニクス的に効率のいい、最先端のスイングだったのです。
クォン教授に師事してバイオメカニクスを学んだ私は、それまで耳にしたことのない「地面反力」という言葉や、人間の体の動きを科学的に解析して研究するアプローチを知りました。そしてそれらは、タテ方向のフットワークがクラブスピードを上げるうえで非常に有効であること、それによってスイングの精度が損なわれることがないということを科学的に教えてくれました。
その結果、クラブスピードを上げるために重要なのは、筋力のパワーを発揮することよりも、さまざまな力=「フォース」の方向を最適にコントロールすることと、それを使うタイミングなのだという結論に達したのです。
【書誌情報】
『フォース理論で飛ばす! 世界基準の飛距離アップ術』
著者:吉田洋一郎
飛距離アップの方法として、腕力に任せてクラブを思い切り振ること、そのために筋力トレーニングが必要と考えるゴルファーが多い。ただ、これは勘違い。飛ばすためには力んで振ってもダメですし、トレーニングによって直接的にスイングがよくなるわけではないのです。だからこそ、筋力に頼らないスイングを目指すほうが効率的といえます。では、飛距離アップには何が必要か。それが本書のテーマである「フォース」なのです。「フォース(FORCE)」とは英語で、「力」という意味。スイングに関わるすべての力で、筋力だけでなく、重力、反力、遠心力など自分の外にあるエネルギー(外力)も含んでいます。この本では、「フォース」を効率的に使ってスイングスピードを上げ飛距離を伸ばす方法を紹介。外力の中でも「地面反力」「遠心力」「反動」「ミッドハンドフォース」の4つに焦点を当て写真、図版を多用して解説しています。また、アマチュアゴルファー4人に著者が実践レッスン。「フォース理論」に基づく指導を1カ月行い、その成果も収録しています。
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