「定期借地権付きマンション」は買い? 実は値上がりしやすい理由とは【眠れなくなるほど面白い 図解 マンションの話】

「定期借地権付きマンション」は意外と狙い目!?
実は中古値上がり率が高い!?
マンションを購入しようと検討しているうちに「定期借地権付きマンション」が気になった人もいるかもしれません。
「定期借地権」とは50年、70年といった決められた契約期間の間、土地を貸してくれる権利のこと。契約期間を過ぎた後は、マンションは取り壊して更地にし、元の地主に返すことになります。したがって、定期借地権付きのマンションは土地代は含んでおらず、建物のみを買うことになります。
そのため、中古になったときに値段が下がるのではないか、売りづらく資産にならないのではないかと考えている人も多いようですが、実はけっこう狙い目でもあります。定期借地権付きマンションは周辺相場と比べ、新築時に比較的安く販売されることが多いため、逆に中古になると値上がりするケースが多く見られるからです。定期借地権付きマンションであっても、都心の立地と販売元が大手売主であること、この2点を満たしていれば、中古市場でも普通の分譲マンションと同様の取引がされているといえるでしょう。
もちろん残存期間の問題など注意点もあり、それをまとめました。その条件さえクリアしたなら、選択肢に入れても良いのではないでしょうか。
定期借地権付きマンションとは?
「借地権付き分譲マンション」とは、通常の分譲マンションと違い
「建物だけを所有していて土地は地代を支払いながら借りる」マンションのこと。
この借地権を延長できないのが「定期借地権付きマンション」となる。
普通の分譲マンション

借地権付き分譲マンション

定期借地権付きマンションのメリット・デメリット
実はオトクなことも多い「定期借地権付きマンション」。
その特徴とメリット・デメリット(注意点)をしっかり把握しておこう。
メリットは…
⚫︎恵まれた立地であることが多い
⚫︎普通の分譲マンションよりも価格が安い傾向がある
⚫︎土地の固定資産税・都市計画税を支払わなくて済む
デメリット(注意点)は…
⚫︎地代や解体準備金を支払う必要がある
⚫︎住宅ローンが組みにくいことがある
⚫︎残り35年を割り込むと、極端に価格が落ちることがある
⚫︎残存期間が短いと売却できない可能性がある
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 マンションの話』著:沖 有人
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 マンションの話』
著:沖 有人
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