生命保険料は企業が損をしないようになっている仕組みとは!?【眠れなくなるほど面白い 図解 大人のための算数と数学】


生命保険料は企業が損をしないようになっている
多くの人たちが加入している生命保険ですが、その保険料は過去の統計データから算出されています。消費者の立場からすればなるべく安い保険料で多くの保険金を受け取りたいものです。しかし消費者に有利な保険金と保険料を設定すると、保険会社は採算が合わなくなり、企業として存続することが難しくなってしまいます。
一定期間における性別や年齢別の生存・死亡の状況をまとめた、厚生労働省が発表している「生命表」という統計データがあります。これを基本として、生命保険会社は保険料を決めています。生命表からは、ある年齢の人は今後どのくらいの期間を生きることが可能なのか、1年以内の死亡率はどれくらいなのかを知ることができます。
死亡率が高くなればそれに比例して保険金の支払い金額も増えていきます。反対に死亡率が低ければ、保険金の支払い金額は減少します。
死亡率が高いと保険料は高く設定され、死亡率が低いと保険料は低く設定されるのです。このような統計データによって、保険会社は消費者から納められた保険金とのバランスをとって成り立っているのです。

死亡率が高くなると保険料が高くなり死亡率が低くなると保険料は低くなる。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 大人のための算数と数学』監修:小宮山 博仁
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 大人のための算数と数学』
監修:小宮山 博仁
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