空前のアイドルブーム街中みんな同じ髪型だった【眠れなくなるほど面白い 図解 昭和の話】

空前のアイドルブーム 街中みんな同じ髪型だった

アイドルは昭和の空気そのもの

昭和時代、テレビをつければ必ずといっていいほどアイドルが映っていました。歌番組、学園ドラマ、バラエティ……あらゆるジャンルに登場し、その存在感はまさに国民的なものでした

昭和48年(1973年)には山口百恵、桜田淳子、森昌子の「花の中三トリオ」がブレイク。その後も松田聖子や中森明菜といった女性ソロアイドルが登場し、時代ごとに代表的なアイドルが移り変わっていきます。男性では郷ひろみ、野口五郎、西城秀樹の「新御三家」にはじまり、「たのきんトリオ」や「少年隊」へと続く人気の系譜がありました。

その影響力はテレビのなかだけにとどまらず、街や学校にも波及していきます。女子中高生の間では「聖子ちゃんカット」が流行し、男子もお気に入りのアイドルの髪型や服を真似するのが定番でした。

雑誌の切り抜きを下敷きに挟んだり、歌番組で発表された順位をノートにつけたりと、今でいう「推し活」に近い文化もすでに存在していました。情報源は限られていたものの、アイドルに夢中になる気持ちは、令和の今にも通じるものがあります。

また、アイドルは同時に「売れる顔」でもありました。文具や駄菓子から家電まで、あらゆる分野の広告で起用され、「アイドル=ブランド力」の時代を築いたのです。

昭和後期アイドルブーム年表

昭和後期に次々と誕生した人気アイドルたち。昭和中期の御三家(橋幸夫・舟木一夫・西郷輝彦)が築いた「歌と憧れのスター像」を受け継ぎ、その活躍は音楽だけでなくドラマやバラエティにも広がり、若者文化を象徴する存在となりました。

身の回りはアイドル一色に

憧れのアイドルの髪型を真似したり、アイドルの写真が使われた文房具を愛用したり、若者の身の回りは好きなもので固められていました。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 昭和の話』監修:町田 忍

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 昭和の話』
監修:町田 忍


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今年2025年は昭和元年からちょうど100年の時代ということもあり、テレビでも令和・平成・昭和を比較した番組やニュースが取り上げられることも多く、良くも悪くも自由に満ちた昭和の時代が話題になっています。

本書は実際に昭和を生きた方には懐かしさを感じさせ、平成以降に生まれた方たちには、今は想像もつかないような驚きのトピックを厳選して収録。

「病院でも映画館でも煙もくもく TPOなど関係ない喫煙事情」
「空前絶後のアイドルブーム 街中みんな同じ髪型」
「導入は平成から 消費税がなかった羨ましすぎる時代」
「テレビは叩けば治る 家電虐待思考」
「子どもには見せられないよ!ゆるすぎる放送基準」
「短足がバレるだけ 何のためにやるかわからない座高測定」
「速く回す、高く飛ぶが正義 スリリングすぎる遊具」
「感動をありがとう アジア初東京オリンピック1964」など

さまざまな世代を越えたコミュニケーションツールになる大人から子供まで楽しめる一冊です。

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