【羨ましい…】消費税ゼロの昭和と、導入で変わった日本の財布事情【眠れなくなるほど面白い 図解 昭和の話】

導入は平成から消費税がなかった羨ましすぎる時代
日用品には課税されなかった
買い物をすれば必ず消費税がつくのが当たり前になったのは、平成元年(1989年)からのことです。それ以前の昭和では、基本的に商品やサービスに税が課されることはなく、表示価格そのままで買えました。現在から振り返れば「羨ましい」と感じられるかもしれませんが、当時には当時なりのしくみがあります。
たとえば「物品税」というものが存在し、高級な桐たんす、ゴルフクラブや楽器に至るまで、特定の品目に課税されていました。日常品には税がかからない一方で、主にぜいたく品を買うと高い税率がかかったのです。
また、社会保障にかかる保険料や年金負担は現在より軽く、給与から引かれる金額が少なかったといいます。支払い方法はほとんどが現金で、クレジットカードはまだ普及途上。財布にある現金がそのまま生活を決める、極めてシンプルな経済活動でした。
こうした背景から、昭和の家計はお金が見えやすく、支出を実感しやすいという構造を持っていました。消費税導入後の現在は、税や社会保険料が複雑に絡み合い、キャッシュレス決済も加わって、お金の流れが見えにくくなっています。昭和を生きた人々は、かつてのシンプルなしくみのなかで、今とは違う豊かさを感じていたのかもしれません。
消費税は平成からはじまった
昭和の時代には、ぜいたく品のほか、マッチや化粧品などの生活用品にも「物品税」が課せられていました。その後、平成に入り「消費税」が導入され、特定の品目ではなく、医療・教育などを除くあらゆるモノやサービスに広く税がかけられるようになりました。
昭和
消費税なし
ぜいたく品にのみ課税

平成以降
平成元年(1989年)消費税3%導入
消費するあらゆるモノ・サービスに課税

現金主義だった昭和の消費活動
昭和30年代後半(1960年~)にクレジットカードが普及しはじめました。とはいえ、現金支払いがまだまだ主流で、金銭のやり取りは現代と比べて非常にシンプルでした。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 昭和の話』監修:町田 忍
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 昭和の話』
監修:町田 忍
今年2025年は昭和元年からちょうど100年の時代ということもあり、テレビでも令和・平成・昭和を比較した番組やニュースが取り上げられることも多く、良くも悪くも自由に満ちた昭和の時代が話題になっています。
本書は実際に昭和を生きた方には懐かしさを感じさせ、平成以降に生まれた方たちには、今は想像もつかないような驚きのトピックを厳選して収録。
「病院でも映画館でも煙もくもく TPOなど関係ない喫煙事情」
「空前絶後のアイドルブーム 街中みんな同じ髪型」
「導入は平成から 消費税がなかった羨ましすぎる時代」
「テレビは叩けば治る 家電虐待思考」
「子どもには見せられないよ!ゆるすぎる放送基準」
「短足がバレるだけ 何のためにやるかわからない座高測定」
「速く回す、高く飛ぶが正義 スリリングすぎる遊具」
「感動をありがとう アジア初東京オリンピック1964」など
さまざまな世代を越えたコミュニケーションツールになる大人から子供まで楽しめる一冊です。
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