定時に家族全員がそろって手を合わせるが当たり前!昭和の朝昼晩の定番ごはんとは!?【眠れなくなるほど面白い 図解 昭和の話】

朝昼晩で食の流れが決まっていた昭和の食卓スタイル

家族そろって健やかな食生活を送った

昭和の家庭では、一日の食事のリズムがしっかりと決まっていました。特に昭和初期、朝はご飯とみそ汁が定番の献立で、学校に行く子どもも会社に向かう大人も「白いご飯を食べて一日をはじめる」という意識が強くありました。現代のようにパン食が一般化したのは終戦後からともいわれ、それまでは朝食に米を炊くのが当たり前でした

昼は、会社員なら持参した弁当を食べるのが定番。弁当には主婦の腕が光り、前日の残り物や簡単なおかずで工夫を重ねることが多かったとされています。昭和30年代後半から50年代にかけては、高度経済成長とともに社員食堂が整備され、オフィス街にも飲食店が増加。また、冷蔵庫の普及で冷凍食品が広まり、弁当のおかずとしても重宝されました。

そして夜は、家族そろって夕食を囲むのが基本でした。テレビの前にあるちゃぶ台に、焼き魚や煮物を並べ、みそ汁とご飯をそろえる―この形式が典型的なスタイルとされました。たまの外食は特別な楽しみで、近所の食堂で家族そろって食べる一皿が、いつもの食卓とは違う「ごちそう」として記憶に残ったものです。仕事や学校、家でそれぞれに過ごした一日の終わりを、家族全員で食卓につくことで共有していたのです。

昭和の一日の食の流れ

昭和初期はご飯やみそ汁、焼き魚、煮物などが定番メニューでした。高度経済成長に伴って欧米化が進むと、肉やパンも積極的に食べられるようになります。

基本的な食卓ルール

定時に家族全員がそろって手を合わせる

全員が同じものを食べる

家族全員でちゃぶ台を囲み、大皿に盛られた煮物やメイン料理を各自取り分けて食べる光景が、昭和にはよく見られました。こうした様式は、家族間の帰宅時間の違いから各自で食事を取ることも多い現代では、徐々に失われつつあります。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 昭和の話』監修:町田 忍

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 昭和の話』
監修:町田 忍


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