昭和の最強娯楽施設! デパートが「家族全員で一日過ごせる」ワケ【眠れなくなるほど面白い 図解 昭和の話】

特別な日は家族でデパートへ 遊びも買い物も全部そろっていた

デパートは家族全員の娯楽施設だった

ボーナス時期や誕生日など、特別な日に家族そろってデパートへ出かけるのが昭和の楽しみでした。現在のショッピングモールにあたる存在として、買い物だけでなく遊びや食事までそろい、一日を過ごせる空間だったのです。

子どもたちにとって一番の目玉は、屋上に設けられた遊園地。小さな観覧車やメリーゴーラウンド、ゲームコーナーなどが並び、家族連れでにぎわいを見せていました。屋上遊園地で遊び、お腹が空いたらレストランや大食堂へ向かい、ゆっくり買い物を楽しむのがデパートでの王道の過ごし方でした。

「デパ地下」と呼ばれる地下の食品売り場も、デパートの大きな魅力です。普段よく行く商店街では手に入らない洋菓子や高級食材が並び、最後にはおみやげを買って帰るのがお決まりのパターン。週末の夕食が少し豪華になることで、家族みんなの気分も華やぎました。

また、催事場では物産展、屋上ではキャラクターショーが開かれ、さまざまなイベントを楽しむことができました。単なる買い物の場ではなく、家族で過ごす休日の行き先として、大きな役割を果たしていたのです。今では大型ショッピングモールやテーマパークにその役割を譲りましたが、昭和のデパートは生活を彩る一大イベント会場でした。

デパートの屋上には遊園地があった

昭和のデパートには屋上遊園地が設けられ、子どもの遊び場になっていました。ショッピングにアトラクションに、子どもも大人も楽しめる空間だったのです。

昭和のデパートを楽しむモデルコース

休日には家族でデパートを訪れ、施設内で一日を満喫するのが定番の過ごし方でした。その日の食卓には、デパ地下で買ったいつもより豪華なおかずが並ぶこともありました。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 昭和の話』監修:町田 忍

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 昭和の話』
監修:町田 忍


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