ラッパが鳴れば豆腐屋が来る! 昭和の日常的な買い物方法とは!?【眠れなくなるほど面白い 図解 昭和の話】

住宅地をビジネスの拠点にした昭和の商人たち

地域密着型が当たり前だった

買い物に出かけなくても、気がつけば家の前に商人がやってきて、品物の売り買いをしていた昭和初期~中期。一部の地域では、住宅街そのものが商売の舞台になっていました

静かな路地にラッパの音が響けば、それは豆腐屋が訪れた合図です。主婦たちは鍋を持って外へ出かけ、豆腐を買い求めます。また、「たけや~さおだけ〜」と独特の節回しで声をかけながら歩く竿竹屋、ふとんの打ち直しを売り込むふとん屋、さらには突然やってきて商品を強引に売りつける押し売りまで、さまざまな商人が住宅街を行き交っていました。こうした商売の形は、まだスーパーマーケットが十分に普及していなかった当時の生活スタイルと深く結びついていると考えられます。

売られていたものは、日常的な品だけではありません。夏になると金魚売りが水槽を積んで歩き、子どもたちはお小遣いをにぎりしめて集まりました。また、これらは商人たちの生業であると同時に、住宅街の人間関係を深めるきっかけにもなりました。

現代の宅配サービスや移動販売と比べれば、こうした業務形態は素朴で不便に思えるかもしれません。しかし、住宅街を舞台にした商いは、昭和の人々にとって暮らしと直結した身近で重要な存在だったのです。

昭和の日常的な買い物方法

商店街で買う

商人から買う

スーパーマーケットが普及する以前は、商店街で買い物するか、住宅地を回る商人から品物を買うのが日常的でした。

昭和にはこんな商人もいた

金魚売り

夏になると、金魚の入った木桶や水槽とともに辺りをめぐる、金魚売りの姿が見られました。

竿竹屋

物干し竿をトラックに積んで移動販売していた竿竹屋。金物屋が配達のついでに行っていたという説もあります。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 昭和の話』監修:町田 忍

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 昭和の話』
監修:町田 忍


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