日本ではどんな災害が起こる?【眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話】


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日本ではどんな災害が起こる?
日本は世界有数の災害大国
日本は地理的・気象的な条件から、大雨、台風、大雪、地震や津波、火山噴火など、多種多様な災害が全国各地で起こっています。日本の面積は世界の0.2%ですが、国連防災機関(UNDRR)によると、日本の災害の被害額は世界の約13%を占めています。
これには梅雨があること、台風の通り道であること、冬には大陸から強い寒気が流れ込むなどの気象的な条件に加えて、河川が急勾配であること、山地が多いなどの地理的条件も関係しています。また、日本では4つのプレートがぶつかり合っているため地震が多く、マグニチュード6.0以上の地震回数は、世界の約16%にもなるのです。さらに日本は世界の火山が密集する環太平洋火山帯に位置し、全世界の8.6%にあたる111の活火山も有しています。
さらに、一つの災害だけでなく、複数の災害が同時または次々に発生する「複合災害」が起こることもあるのです。大地震のあとに台風や豪雨が続くようなケースは過去にも起こっており、被害が甚大化する要因となります。
こうした災害は、自分ごととして捉える必要があります。日本で起こりうる災害の種類の例を、下記の図にまとめました。命を守るために、ぜひ一度、お住まいの地域にどんな災害リスクがあるのか確認してみましょう。
日本で起こる災害の例
浸水害

大雨などにより排水が追いつかず、用水路や下水溝などが溢れて氾濫し、住宅や田畑が水につかる。
洪水害

大雨や融雪などにより、堤防が決壊したり河川の水が堤防を越えたりする。
土砂災害

土石流や地すべり、がけ崩れの総称。すさまじい破壊力をもつ土砂が、一瞬で多くの人命や財産を奪う。
雷

雷鳴および電光がある状態。雷をもたらす積乱雲の位置次第で、海、平野、山など場所を選ばず落ちる。
雹

積乱雲から降ってくる直径5mm以上の氷の粒。人体や建物、農作物などに被害を与えることがある。
突風・竜巻

発達した積乱雲は竜巻などの激しい突風ももたらす。短時間で大きな被害を生む。
高波・高潮

いずれも沿岸に被害をもたらす。高潮は台風や低気圧の影響で海面が異常に上昇する現象。
暴風

暴風警報基準以上の風で、東京地方では風速25m/s以上。猛烈な風は風速30m/s以上。
大雪

比較的短期間の多量の降雪により住宅などの被害や交通障害をもたらす。大雪の基準は地域により異なる。
暴風雪

雪を伴う暴風。視界が白一色になるホワイトアウトも発生。車両の大規模な立ち往生の原因になることも。
雪崩

山腹に積もった雪が斜面を崩れ落ちる現象。厳冬期に多い表層雪崩と春先に多い全層雪崩がある。
着雪・着氷

雪が付着して電線が切れる、氷が付着して送電線が切れたり船が沈没したりするなどの被害が発生する。
猛暑

最高気温が35°C以上の日を猛暑日という。地球温暖化に伴い、猛暑日の日数は増加している。
濃霧

見通せる距離が陸上で約100m以下の霧。交通障害などが起こるおそれがある。
地震

プレートや活断層のずれで発生。日本付近は4つのプレートがぶつかり、活断層も多く地震が起こりやすい。
津波

地震による海底の上下動で発生し、沿岸や湾内で大きな災害をもたらす。火山噴火などでも起こることがある。
火山噴火

火口から溶岩が流出する、もしくは火口の外へ火山灰などの固形物を放出する現象。
森林火災

約7割が1~5月に発生。風が強い、空気が乾燥(特に太平洋側)、落ち葉が積もるという条件が重なるため。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 天気の話』著:荒木健太郎/太田絢子/佐々木恭子
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著:荒木健太郎/太田絢子/佐々木恭子
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