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就寝前のスマホは厳禁!日中の活動でダメージを受けた血管の修復・メンテナンスに必要な事とは?【図解 血管・血液の話】

Text:著者:栗原 毅 栗原丈徳

睡眠で血管・血液をメンテナンス【図解 血管・血液の話】

眠らないと血液は循環しない

睡眠時間が短かったり、眠りが浅かったりすると、血液の老化に繋がります。なぜなら、日中の活動でダメージを受けた血管は睡眠中に修復・メンテナンスされるからです。十分な睡眠をとっていないと、血液中に老廃物がたまり、みるみる血液が汚れていきます。また、睡眠不足だと自律神経が乱れ、交感神経によって血管が収縮し血流まで悪くなります。

もう1つ、睡眠中に分泌される「成長ホルモン」も血液の健康に重要な役割を果たしています。成長ホルモンとは代謝に関わるホルモンで、脂肪の燃焼を促す作用があります。そのため分泌量が減少すると、中性脂肪が増加してしまいます。中性脂肪が血液を汚す大きな要因であることは、すでに説明した通りです。

この成長ホルモンは、特に深い眠りの際に分泌量が多くなります。ですから、睡眠は量より質が大事。睡眠時間が長すぎても、逆に自律神経やホルモンのバランスを乱してしまいます。では、どうすれば質のよい睡眠がとれるのでしょうか。

睡眠で血管・血液をメンテナンス【図解 血管・血液の話】

それにはまず、就寝・起床の時間を一定にして規則正しい生活を送ること。また、就寝前にスマートフォンやパソコンを見るのも厳禁。なぜなら画面のブルーライトには覚醒作用があるからです。さらに寝具や照明にも気を配り、眠りやすい環境を整えることで睡眠の質は上がっていきます。

眠らないと血液は循環しない【図解 血管・血液の話】

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 血管・血液の話』

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 血管・血液の話』
著者:栗原 毅 栗原丈徳
著者プロフィール
栗原 毅:1951年新潟県生まれ。北里大学医学部卒業。前東京女子医科大学教授、前慶応義塾大学特任教授。現在は栗原クリニック東京・日本橋院長を務める。日本肝臓学会専門医。治療だけでなく予防にも力を入れている。血液サラサラの提唱者のひとり。

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日々の乱れた食生活や運動不足、肥満などをはじめ、さまざまな原因でドロドロになってしまう血液。「なんとなくダルい」「寝ても疲れが取れない」「むくみや冷えにずっと悩んでいる」などを感じている人は、血液の状態が悪くなっている可能性も。そのままの状態にしておくと動脈硬化になり脳卒中や心筋梗塞のリスクを高めたり、血流が悪くなることで認知症などにも影響を及ぼすと言われています。人生100年時代と言われる昨今、大病せずに健康寿命を全うするためには、血液をサラサラに保っておくことが中高年以降は必須です。本書では肝臓専門医で『血液』の専門家でもある著者による、血管と強くして血液をサラサラに保つ簡単な方法をこれだけやっておけば大丈夫、という厳選したメソッドで紹介します。『血液をきれいにする歯磨き』『酢トマトを食べる』など誰でも簡単にできて効果絶大なものばかり。血圧、中性脂肪などが高い方をはじめ、いつまでも病気知らずで若々しくいたい方など、あらゆる人に読んでいただきたい一冊です。

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