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日本の性犯罪の中でも特に多い?!露出犯が出やすい時間や場所は?【図解 犯罪心理学】

Text:監修:越智啓太

露出犯が出やすい時間や場所は?【図解 犯罪心理学】

性犯罪の中でもとくに多い犯罪

露出犯とは、被害者に対して突然、男性器を露出させ、相手がショックを受けたり、動揺したりする様子を見て楽しむ犯罪です。犯人のほぼすべてが男性であり、被害者も多くは女性ですが、男性が被害に遭うケースもあります。

こうした露出犯はテレビのニュースなどで取り上げられることがほとんどないため、あまり発生しないマイナーな犯罪であると思いがちです。しかし、実際は日本の性犯罪の中でもとくに多い犯罪のひとつで、たとえば高校生と大学生を対象とした調査では、45.3%が過去に露出犯に遭遇したことがあると回答したとの報告もあります。

なお、露出犯のデータについては、2007年10月から2008年5月の間に露出行動で検挙された415人のケースを対象とした調査があり、この結果から夜間よりも日中の方が出没しやすいこと、犯行場所は路上がもっとも多いことなどがわかっています。また、こうした露出犯は中年の男性が行うイメージがありますが、実際には20代の犯人も多いことも明らかとなっています。

こうした露出を行う心理としては、性的な動機のほかに、「自分の行為によって人に影響を与えたい」という、自己顕示に対する動機も持った犯罪であると考えられています。

露出犯が出やすい時間や場所は?【図解 犯罪心理学】

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 犯罪心理学』

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 犯罪心理学』
監修:越智啓太
監修者プロフィール
法政大学文学部心理学科教授。1965年、神奈川県横浜市生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科心理学専攻修了。警視庁科学捜査研究所研究員、東京家政大学文学部助教授、法政大学文学部准教授を経て2008年より現職。臨床心理士。専門は犯罪捜査への心理学の応用。著書に『犯罪捜査の心理学』(化学同人)、『ケースで学ぶ犯罪心理学』(北大路書房)ほか多数。

 昨今、様々な事件や特殊詐欺など凶悪な犯罪が増えており、ニュースで犯罪に関する情報を聞かない日はないといえます。誰もが利用するSNSを介した犯罪も当たり前になっており、より巧妙化しながら身近に潜む問題にもなっています。こうした問題や実態について研究し、犯罪予防や再犯防止に役立てようとするのが『犯罪心理学』です。
 犯罪心理学は、心理学の中でも実際の現場や実践に役立つことを目的とした“応用心理学”の1つで、特に犯罪行動・非行や犯罪者の心理・行動パターンに焦点を当てた研究分野です。専門書や教科書が多いジャンルですが、本書では図やイラストを用いて、1トピックを見開き1ページでわかりやすく解説。
“普通の人”が犯罪に手を出してしまう経緯、犯行内容から見える犯人像や周囲の環境、巧妙化する手口や防犯法など、知らなかった犯罪心理学を、楽しみながらもしっかりと学べる一冊です。

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