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母犬が子犬を育てている時に飼い主が絶対にやってはいけないこととは?【イヌの気持ち】

子犬の教育は母親にまかせる

飼育環境の問題もあって、最近は血統書付きの犬でも去勢や避妊手術をすることが多くなっているようですが、飼い犬が子を産むという素晴らしい経験を目の当たりにする人もいます。

ところで、犬の子育てを見ていると、疑問が膨らみます。たとえば、母犬が子犬の口をくわえて唸っている光景をときどき見かけます。子犬は痛そうにクンクン鳴いているので心配になりますが、母犬の怒りは相当なものです。近づくとこちらが攻撃されかねないため、ただ見守っているしかありません。

しかし、あまり心配する必要はありません。これはイジメではなく、あくまでも母犬のしつけです。子犬の口をくわえて低く唸ることによって「それをやってはいけません!わかりましたか」と伝えているわけです。

もしこのときに母犬を叱ってやめさせると、当然のことをやっていた母犬は強いストレスを受けますし、子犬は物事の良し悪しや犬の世界のオキテやあいさつなどを学習できなくなってしまいます。人間からすると体罰に見えますが、犬には使える手も言葉もありませんから、こうして口を使って教えるしかありません。

散歩中に他の犬が近くを通りかかるとすぐに飛びかかろうとする犬がいますが、それは幼いころに母犬から犬の世界のオキテを十分に学んでこなかったために起こること。このような問題行動を起こさないためにも、母犬にしっかりと教育してもらうべきでしょう。

ちなみに、ガブリとかんでいるように見えますが、母犬はちゃんと力の加減をしていますから、子犬がケガをすることはめったにありません。母犬に代わって、飼い主がそのことを教えてやってください。

出典:『面白くてよくわかる 決定版 イヌの気持ち』監修/藤井聡

【書誌情報】
『面白くてよくわかる 決定版 イヌの気持ち』
監修: 藤井 聡

ペットとして広く愛される愛犬は、今や家族ともいえる存在。本書は、日常の表情やしぐさ、行動のクセなどから知ることのできる「本当の犬の気持ち」をイラストと文章で解説。カリスマ訓練士の実践的なアドバイスが得られ、イヌの関する役立つ豆知識が満載。これであなたも犬と本当の付き合いができるようになる!

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