100点満点を求めすぎると心は疲弊する
仕事や趣味、人間関係など、何事においてもすべてが完璧にうまくいくことはまずありえません。さまざまなことに優れている人も、何かを苦手としていることはよくある話ですよね。これを、苦手なことに引っ張られて悲観的に捉えてしまうと精神的に落ち込んでしまうのです。
なかには、「自分ならできる」と信じて必要以上に頑張りすぎてしまう人も。これは結果的に疲労やストレスにより調子を落としてしまうことにつながりかねません。やることなすこと、すべてに完璧を求める人は、文字通り「100%の達成」を絶対としてしまいます。手を抜くことも妥協も許さず、全力で取り組む姿勢は素敵ですが、この性格がかえって不機嫌のもとになってしまうこともあるのです
仮に完成度が8割だったとしても、完璧を求める人は完成できなかった2割に意識が向いてしまいます。そのため、「完成させることができなかった」という挫折感が心に残るのです。何事も完璧にうまくいくことはないからこそ、何かに取り組むたびにその挫折感を味わい落ち込んでしまい、それがイライラを募らせてしまうと言えます。
出典:『心療内科の名医が教える 怒り、不安がすぐ消える 魔法の感情整理術』
【書誌情報】
『心療内科の名医が教える 怒り、不安がすぐ消える 魔法の感情整理術』
監修:ゆうきゆう
日々の生活の中でなにかとすぐにイライラしたり、びくびくしたり、「怒り」や「不安」などの感情をうまくコントロールすることができないという悩みを抱えている人は少なくないかと思います。本書は、そのようなココロが忙しくて疲れを感じている人の支えになる感情整理術の書籍です。
家庭間や職場、学校などでつい熱くなって言い返す前に実践してほしい感情整理のテクニックや、もっと気楽に物事をとらえるコツ、一瞬でできる心の落ち着かせ方など、ゆうきゆう先生流のココロが楽になる術をまとめた一冊。
公開日:2022.10.22