ほめ方を工夫しよう
ストレスに強いか弱いかは、育ってきた環境も大きく関わっています。周囲から「あなたには価値がある」と受け入れられてきた人は、多少苦しい場面であっても自分の価値を信じているので、ストレスにも簡単には揺らぎません。
逆に「こうでなければダメ」と強要されてきた人は自分の価値を認められず、ちょっとしたことで自信を失いやすいのです。
自分の価値を認められる人に育てるには「ほめる」ことが大切。かと言って、どんなことでもほめればよいというわけではありません。例えば「あなたは頭がいいね」などと、その人の「才能」や「生まれ持った部分」ばかりをほめるのはNG。「頭のいい自分」に価値を求めるようになるため、少しでも成績が下がるとすぐに自信を失い、自分を否定する人になってしまいます。
ほめるときは「よくがんばったね」と、その人の「努力」や「行動」をほめること。「自分のしてきたこと」に価値を見出せるので、たとえ失敗をしても「次はもっとこうしてみよう」と、自信を持って前向きにがんばれる人になります。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 ストレスの話』
【書誌情報】
『図解 ストレスの話』
監修:ゆうきゆう
「ストレス社会」といわれている現在、科学や技術の発達で快適になっていく日々の生活とはうらはらに、ストレスからくる心身の不調に多くの人が悩まされています。ストレスの原因は仕事や学校、家庭、SNSなど人によってさまざま。特に最近では、新型コロナウイルスの影響でこれまでの生活様式が大きく変化し、何かと行動も制限されました。それにより、たまったストレスをうまく発散できずに常にイライラしたり、不安感がいつまでたってもぬぐえずあまり眠れなくなったり…また、ストレスは自律神経を乱す原因になるため、放置すると免疫力も下がり、体の不調を招くことになります。本書では、そんな諸悪の根源であるストレスの解消法を医師が解説。そもそも自律神経が乱れるまでストレスをため込まない男女別の考え方と、たまってしまったらすぐに自宅で解消できる方法を、メンタルマネジメントや栄養、運動など実用的な内容で紹介しています。
公開日:2022.08.29