司法書士ってどんな仕事なの?
司法書士は法律に関する国家資格です。その仕事としては、裁判所や法務局などに提出する書類の作成などがあります。具体的な仕事の例としては、土地の売買や相続時に行う不動産登記、会社設立時に行う商業登記などです。また裁判事務業務(簡易裁判所での民事事件の事務業務。認定司法書士のみ可能)や検察庁への犯罪の告訴や告発なども行います。
同じ法律の分野の士業として弁護士もありますが、その違いを簡単に言えば、「争いが起きているときが弁護士の出番」「当事者同士が合意しているときが司法書士の出番」です。
司法書士の志望者は、法務省の国家試験を受験しなければなりません。受験資格は年齢・学歴問わず誰でも受験することができます。また、試験以外にも裁判所や検察局に一定期間の勤務経験があれば司法書士の資格を得られます。試験に合格した後は、複数回の新人研修を受け就職先を探します。多くの場合は、司法書士事務所に就職し、補助者として実務を学ぶキャリアからスタートします。
企業で働く場合は、不動産登記などの業務が必要となる不動産関係の会社や銀行で働くことが多いです。事務所に就職した新人司法書士の場合、経験を積んでから独立する人がたくさんいます。
企業勤務の司法書士の場合、平均年収は300万~400万程度。国家試験を突破したのにもかかわらず低い金額に思えますが、経験を積めば徐々に上がっていきます。また、独立した場合は、個人の力量で差が出てきますが、平均年収は500万円程度。中には1000万円以上の高収入を誇る人もいます。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 職業と給料の話』
【書誌情報】
『図解 職業と給料の話』
著者:高田晃一
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公開日:2022.04.25