「やらなくてもいいこと」に費やす時間の無駄をなくす
その日に自分がやるべき仕事をリストアップするとき、必ず考えてほしいことがあります。
それは、「To Do リスト」を作って、「今日、何をするか」だけではなく、「今日、やらなくてもいいものは何か」も同時にリストアップする、ということです。
90分という限られた時間の中で、大きな成果を出そうとする場合、最も足を引っ張るのは、「やるべきではないもの、やらなくてもいいものに費やす時間」です。
多くの人は、仕事の流れの中で、つい無駄なことをしてしまいます。
必ずしも今それをやらなくてもいい仕事であっても、「ついでだから」といった理由で、思わず手を出してしまいます。それは大きな落とし穴です。
時間を効率よく使うためには、「やるべきことをやる」だけでなく、「やらなくてもいいこと、やるべきではないこと」には絶対に手を出さないことも重要です。
だから、「何をするか?」だけでなく、「何をしないか?」を明確にしておきます。ここで大切なのは、必ずその理由も考えるということです。
「これは明日以降にまわしても問題ない」「これは今やっている仕事には直接関係ない」など、具体的な理由を確認することで、自分の「やらない」という意志が強くなります。
1日の仕事を組み立てるときに、5割を「何をするか」について考え、残り5割を「何をしないか」について考えておくことで、仕事の効率は10倍UPします。
【出典】『面白いほど役に立つ 図解 超一流の時間力』
著者:安田 正 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
安田 正(やすだ ただし) 株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役。早稲田大学グローバルエデュケーションセンター客員教授。英語のほか、ロジカル・コミュニケーション、プレゼンテーション、対人対応トレーニング、交渉術などのビジネス・コミュニケーションの領域で、上場企業、官公庁を中心に1700の会社、団体でのセミナー講師、コンサルタントとしての指導実績を持つ。また東京大学、京都大学、一橋大学でも教鞭を執る。
終わらない仕事から即解放!時間を味方に付けると、あなたの夢が実現する!毎日がワクワクしてくる魔法の時間管理術。70万部の大ベストセラー『超一流の雑談力』(文響社)で人気のコンサルタント、安田正が成功を手に入れるための時間管理のコツを解説。仕事効率をUPさせるスキルとは?やる気あふれる1日にするには?目標・計画を達成させるには?など、5つの目的別に、超一流の人が実践している「時間ルール」をわかりやすく図解しました。時間に追われたくない人、仕事を楽しみたい人、夢を実現させたい人、必読の書。
公開日:2022.10.14