実は右手もフェース同様返りたがっている
右手でボールを地面に叩きつける。これがインパクトまでのイメージ
右手の返しを覚える
44ページで、「フェースは返りたがっている」という話をしましたが、その動きを妨げないために、手も返す動きが必要です。そしてその動きも、右手だとイメージしやすくなります。それを体感できるのが、地面にボールを叩きつける動き。右手にボールを持って、左足の前辺りに叩きつけると右手が内側にねじれます(体の動きでいうと前腕の回内)。これが正しい動き。この動きを左手でやると、前腕を外に回す(回外)ことになるので、フェースの返りが遅れてしまいます。まずはボール投げドリルで、右手の返しを体感してください。
【OK】右手だと“返り”をイメージしやすい
右手で地面に叩きつけるイメージで
右前腕の内側への回転(回内)を体感するには、ボールを地面に叩きつける動きがオススメ。スウィングでもこの動きになれば、クラブの動きを邪魔せず、自然なフェースターンができる。
右前腕が外向きに回るのはNG。
【NG】左手だとスライスのイメージ
左手だとぎこちない動きに
左手で地面にボールを投げようとすると、左前腕が外側にひねる(回外)ことになるので、動きがぎこちなくなる。また、フェースの返りが遅れてしまい、“ド”スライスになる可能性も。
出典:『ゴルフは右手の使い方だけ覚えれば上手くなる』著/森山錬
【著者情報】
●森山錬
1996年生まれ。小学校1年生でゴルフスクールにてゴルフを始め、丸山茂樹プロのジュニアスクールで腕を磨き、小学6年生のときに全国小学生ゴルフ選手権で優勝。フジサンケイジュニアクラシックで行われるジュニアドラコン選手権で300ヤードを記録し史上2人目の中学生チャンピオンとなる。その後、中島啓太らを輩出した代々木高等学校で部長として東京都大会6連覇(団体戦)の成績を残す。2018年には東京都アマチュア選手権で優勝。ANAオープン、東海クラシック、マイナビABCなどのマンデーにも出場経験あり。2019年からレッスン活動を開始。イーストゴルフスクール五反田店、学芸大ゴルフスタジオにて活動中。
【書誌情報】
『ゴルフは右手の使い方だけ覚えれば上手くなる ドライバー飛距離300ydも実現できる!』
著者:森山錬
現在、若手ゴルフレッスンプロで大きな注目を浴びているのが本書著者である「森山錬」氏。レッスンは3か月先まで埋まっている大人気ぶり。その大きな要因は本書のタイトルにもなっている『右手』のレッスン。従来、ゴルフでは『右手が悪さをしている』として『右手』は悪とされることが多かった。が、氏のレッスンはその逆で『右手こそがゴルフ上達のポイント』にしている点である。また、ゴルフ先進国のアメリカでは、クラブや体を覚える前にクラブを握る『手』について、まず学ぶことが主流となっている。手を理解することこそがゴルフ上達の確かな、そして最速の上達であるという考えから、本書では従来のスイング方法や体の使い方ではなく『手(右打ちの場合は右手。左打ちは左で応用)』の意味や使い方を学ぶことから始め、巻末では173cm63kgという標準体系でも平均飛距離300ydというドライバーテクニックを紹介する。
公開日:2024.01.06