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財産目当て?!保険金殺人が代表的な「黒い未亡人型」女性の連続殺人!犯行が発覚しにくい殺害方法の特徴とは?【図解 犯罪心理学】

Text:監修:越智啓太

女性の連続殺人① 保険金殺人が代表的な「黒い未亡人型」【図解 犯罪心理学】

財産目当ての巧みな犯行

女性による連続殺人は、男性のものとは異なり、経済的な理由である場合が多く見られます。その代表的なものが黒い未亡人型と呼ばれるタイプです。

彼女たちは、結婚もしくは交際関係にある男性を殺害し、その資産や保険金を手に入れます。かつては、資産家の男性を見つけ関係を持ったのちに殺害するパターンが多くありましたが、保険制度が広まったことにより、相手が資産家でなくとも、多額の保険金を掛けて殺害することで大金を手にすることができるようになっています。また近年では、婚活サイトやマッチングアプリなどを利用して、ターゲットを見つけるという手段も取られています。

殺害方法は、毒殺や練炭を使うものなどが多く、事故や自殺に見せかけているため、発覚しにくいという特徴があります。

このタイプの犯人は演技性が高いことが多く、相手を騙したり、犯行を疑われた場合に嘘をついて言い逃れをしたりします。

このタイプの代表的な犯人では、オーストリアで夫や娘などを殺害し、保険金を手にしたマーサ・マレクがいます。日本では、資産家の男性を10人以上殺害したとされる筧千佐子や、わかっているだけで3人を殺害した木嶋佳苗などの事件が有名です。

女性の連続殺人① 保険金殺人が代表的な「黒い未亡人型」【図解 犯罪心理学】

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 犯罪心理学』

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 犯罪心理学』
監修:越智啓太
監修者プロフィール
法政大学文学部心理学科教授。1965年、神奈川県横浜市生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科心理学専攻修了。警視庁科学捜査研究所研究員、東京家政大学文学部助教授、法政大学文学部准教授を経て2008年より現職。臨床心理士。専門は犯罪捜査への心理学の応用。著書に『犯罪捜査の心理学』(化学同人)、『ケースで学ぶ犯罪心理学』(北大路書房)ほか多数。

 昨今、様々な事件や特殊詐欺など凶悪な犯罪が増えており、ニュースで犯罪に関する情報を聞かない日はないといえます。誰もが利用するSNSを介した犯罪も当たり前になっており、より巧妙化しながら身近に潜む問題にもなっています。こうした問題や実態について研究し、犯罪予防や再犯防止に役立てようとするのが『犯罪心理学』です。
 犯罪心理学は、心理学の中でも実際の現場や実践に役立つことを目的とした“応用心理学”の1つで、特に犯罪行動・非行や犯罪者の心理・行動パターンに焦点を当てた研究分野です。専門書や教科書が多いジャンルですが、本書では図やイラストを用いて、1トピックを見開き1ページでわかりやすく解説。
“普通の人”が犯罪に手を出してしまう経緯、犯行内容から見える犯人像や周囲の環境、巧妙化する手口や防犯法など、知らなかった犯罪心理学を、楽しみながらもしっかりと学べる一冊です。