リビングの時計は10分早めておく
時間は少し早めに設定するクセをつけよう
時間を守るために大切なのは、「ギリギリに設定しないこと」です。これは、大人でも意識したいポイントですね。
たとえば、朝の時間に選れないように、リピングの時計を10分早めておくのも有効です。「8時になったから、急いで家を出ないと!」と思っていたのに、実際には予定の10分前に家を出られていた・・・・・・というように、避刻がなくなっていきます。
ただ、この方法はそのうち子どもにばれてしまうので、「あれ?この時計の時間、間違ってるよ」といわれてしまうかもしれません。
また、時間がずれている時計に、「10分早いから大丈夫」と子どもが慣れてしまわないように注意しましょう。
期限を守る成功体験をつくろう
夏休みなどの長期休暇では、宿題が終わらずに最終日まで追われてしまう子も多いのではないでしょうか。
期限を守る必要がある場面は、大人になってからもたくさんあります。仕事の期限や園・学校への提出物の締め切り、家賃や光然費などの支払い期限などでしょう。
重要な期限を守れない場合、生活にも影響が出てしまう可能性があるわけです。ぜひ、子どものうちから、締め切りを守るクセをつけさせてあげましょう。
わたしの場合は、現在、連載記事の執筆を何本ももっているため、締め切りの期限を1週間前に設定しています。早めに設定することによって、1日2日延びても絶対間に合うようにしているのです。
このように、大人であれば、自分で意識的に締切日の設定ができますが、子どもの場合は自分ではまずできません。最初は、大人が手伝ってあげましょう。
長期休みの宿題や提出物は、数日余裕をもって予定を立てることで、期限を守れるようになっていきます。
子どもが期限を守れるようになる方法
- 余裕をもったスケジュールをつくり、リピングに貼る
- 期限を守れたらポイントをつけてあげる
- 期限より前倒しでできたら、ポイントをアップする
期限が守れるようになるとほめられますし、早く取り組むことで焦りがなくなり、いかに気持ちがラクにできるか体験できるようになります。
子どもたちは、こうした成功体験を重ねることで、自分から幸先して時間や期限を守れるようになっていくのです。
子どもがスケジュールを守るための施策
【リビングの時計は10分早めておく】
時間を守るためには締め切りをギリギリに設定しないこと。朝、家を出る時間に遅れないようリビングの時計を10分早めておくのもよいでしょう。
【出典】『集中力 やる気 学力がアップする 頭のよい子が育つ家のしかけ』著:石田勝紀
【書誌情報】
『集中力 やる気 学力がアップする 頭のよい子が育つ家のしかけ』
著:石田勝紀
本書『頭のよい子の育て方』では、「頭のよい子」とは、単に学力や成績が優れた子どもを指すのではなく、その子自身の特性やタイプに応じた能力や個性が発揮されている状態を意味すると提案します。著者は、親として子どもの個性に合わせた育児の重要性を強調し、シンプルで無理のない生活環境を整えることが、子どもの健全な成長を促す鍵であると説いています。また、親の都合で育児を進めるのではなく、子どもの特性に合ったアプローチが必要であることを具体的な例を交えて解説しています。子どもの成長をサポートするための実践的なアドバイスが満載の一冊です。
公開日:2024.09.27