がつプロ変化球大事典〜フォーク&スプリット編〜
変化の仕方から握り、歴史、使い手で全て教えます!
知っているようで知らない、奥深き変化球の世界を「がっつり」掘り下げる。今回は、日本人投手が最も得意とし、海の向こう、メジャーリーグで存在感を発揮するフォーク&スプリットだ。
日本に“スプリット”という言葉を浸透させた剛腕
田中将大/東北楽天ゴールデンイーグルス,ニューヨーク・ヤンキース
田中将大の代名詞がスプリットであることは、誰もが知るところ。プロ入り当時はスライダー投手だったが、キャリアを積むうちに徐々にスプリットをモノにし、24勝0敗を記録した2013年には140キロを超える決め球として打者をほんろうした。リリース直後はほぼ直球と同じ軌道を描きながら、ホームプレート手前で鋭く落ちる、典型的な軌道を描くのが、田中将大のスプリットの特徴。本来は変化が少ないため、打者を打ち取る変化球という印象も強いが、田中将大の場合はその沈み方があまりにも激しいため、ベース手前でワンバウンドするようなボールにも打者が簡単に手を出してしまう。
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公開日:2021.01.21