18年から3年連続30本塁打以上の岡本和真
巨人が22日の対中日戦で5対4と勝利。この試合で12号となる3ランを放ち勝利に大きく貢献したのが岡本和真だ。これで本塁打はヤクルトの村上宗隆に並んでトップ。41打点は2位につける阪神・佐藤輝明の32打点を大きく引き離してのトップだ。
岡本和真は14年ドラフト1位入団の7年目で今季25歳。18年シーズンに打率.309、33本塁打100打点とブレイク。その後3年連続30本塁打超えを果たし、昨季は31本塁打97打点で2冠王を獲得。ベストナインにも選出され、いまや名実ともに“巨人の顔”の一人だ。
今季はまだ交流戦前で気が早いが、仮に「2年連続2冠王」を獲得となると、いつ以来となるのか。
松井秀喜は隔年2冠王
2冠王は、近年では18年にソト(横浜)、17年に筒香嘉智(当時横浜)、デスパイネ(ソフトバンク)が獲得しているが、いずれも2年連続ではない。巨人では阿部慎之助が12年に打率.340で104打点の2冠だが、やはり単年。松中信彦(ソフトバンク)の05年2冠、04年3冠までさかのぼって、ようやく「2冠以上」を2年連続で達成した選手となる。
巨人ではどうか。あの松井秀喜でさえ
98年 34本塁打100打点
00年 42本塁打108打点
02年 50本塁打107打点
と隔年での2冠王だったのだ。
王貞治の名を出すのは偉大過ぎるが・・・
巨人での連続2冠王となると、76年77年の王貞治にまでさかのぼる。
76年 49本塁打123打点
77年 50本塁打124打点
王貞治は改めて凄い成績で、なんと2冠王を12回(3冠王2回を含むと14回)も獲得している。1964年から72年までは9年連続2冠王。73年74年の3冠王も含めると11年連続の2冠王以上だったのだ。
先輩の成績が偉大過ぎて「追いつけ」は大変な苦行となるが、岡本和真もまだ今季で25歳。常勝巨人の歴史を自ら作るためにも、1試合1試合、記録を積み上げていって欲しい。
公開日:2021.05.23