今シーズンも多くの日本人選手が出場
1月18−21日開催のヒルトン・グランド・バケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ(フロリダ州・レイクノナゴルフ&カントリークラブ)で幕を開ける2024年USLPGAツアー。今シーズンも多くの日本人選手が出場する。
ツアー出場資格には優先順位があり、最上位は「CMEグローブポイントランキングのトップ80」。各試合の順位に応じて優勝500ポイント、2位320ポイント、3位230ポイントなど規定のCMEグローブポイント(メジャーは30%アップ)が与えられ、シーズン終了時の合計ポイント上位80名が来季シードを獲得する。国内女子ツアーのメルセデス・ランキングと同じシステムだ。
このカテゴリーには古江彩佳(10位)、畑岡奈紗(12位)、笹生優花(17位)、西村優菜(48位)、勝みなみ(74位)の5人が該当する。
優先順位7位には「非メンバーの優勝」がある。23年11月に日本で行われたUSLPGAツアー公式戦「TOTOジャパンクラシック」を制した稲見萌寧は、このカテゴリーにより参戦する。
11位の「CMEグローブポイントランキング81-100位」に当てはまるのは渋野日向子(83位)。
14位が「Qスクールのトップ20」。2位の西郷真央、7位の吉田優利はこのカテゴリーだ。
17位「トーナメント優勝者」は、過去21シーズン以内にツアーメンバーとして優勝した選手。野村敏京がこの条件をクリアしている。
20位の「クラスA」とは、昨シーズン終了時点での生涯獲得賞金の順位に基づくもの。上原彩子の名前は、このカテゴリーのリストに記されている。
誰が勝ってもおかしくない実力者揃い
今シーズンの活躍が期待される筆頭は古江彩佳だろう。20-21シーズンに日本ツアーで6勝を挙げ、稲見萌寧を激しい賞金女王争いを繰り広げた。同年末のQスクールを7位で通過し、翌22年からUSLPGAツアー参戦を果たす。そして7月にはトラストゴルフ・スコティッシュ女子オープンを制し、ルーキーイヤーで早くもツアー初勝利を飾った。
23年は優勝はなかったものの、バンク・オブ・ホープLPGAマッチプレー2位や、HSBC女子世界選手権3位タイ、LPGAドライブオン選手権3位など、惜しい試合が続いた。ドライビングアキュラシー(フェアウェイキープ率)2位とツアー屈指の正確性を武器に、ツアー2勝目を狙う。
ツアー6勝を誇る畑岡奈紗も、昨シーズンは未勝利に終わった。11月のツアー最終戦、CMEグループ・ツアー選手権では3日目を終えて首位タイに立つも、最終日にスコアを伸ばし切れず2位タイ。勝てば優勝賞金200万ドル(約3億円)とともに年間女王の座も得られるチャンスを逃した。
昨シーズンのバーディ数は部門1位の369個。アグレッシブなプレーで今年こそ優勝をつかみたい。
21年の全米女子オープンでプレーオフの末に畑岡を破り、19歳でメジャー制覇を成し遂げた笹生優花。23年もKPMG女子PGA選手権(全米女子プロ)とアムンディ・エビアン選手権で優勝争いを演じたが、それぞれ2位、3位タイと惜敗しメジャー2勝目を逃した。
イーグル数4位、ドライビングディスタンス7位と破壊力はメジャー級。今シーズンも大舞台で活躍が見られそうだ。
ツアー2年目で雰囲気にも慣れた西村優菜、勝みなみはさらなる飛躍が見られるか。20-21シーズン賞金女王の稲見萌寧に、22年5勝の西郷真央、通算3勝を挙げる吉田優利と、ツアールーキーにも実力者が揃う。
また、19年にAIG全英女子オープンを制した渋野日向子の巻き返しにも注目。国内外ともに、女子ツアーから目が離せない1年になりそうだ。
公開日:2024.01.18