22年に中国女子アマを制覇
2024年日本女子ツアー第8戦のフジサンケイレディスクラシック(4月19日~4月21日、静岡県・川奈ホテルゴルフコース富士コース)は、前週にツアー初勝利を挙げたプロ3年目の竹田麗央(21)が、1990年・西田智恵子、2005年・表純子、22年・岩井千怜に続く史上4人目となる初Vからの2週連続優勝を飾った。
この試合、最終日に5アンダー66をマークし、単独2位に順位を上げてフィニッシュしたのが、プロ2年目で大会開催週に22歳を迎えた小林光希だ。
小林は02年4月15日に岡山県津山市で生まれた。
5年の水泳歴を経て、ゴルフを始めたのは11歳。19年・岡山県レディースゴルフ選手権3位、20年・岡山県クィーンズゴルフ大会優勝、21年・国民体育大会優勝、22年・中国女子アマチュアゴルフ選手権優勝など中国地方での実績に加え、22年の日本女子アマチュアゴルフ選手権競技では19位タイに入賞している。
23年にステップ・アップ・ツアーで初V
22年、3回目の受験でプロテストに合格。同期の95期生には、1位合格で23年ツアー2勝の神谷そら(21)がいる。
同年のクォリファイングトーナメント(QT)ファイナルステージでは73位に終わり、ルーキーイヤーである23年の主戦場はステップ・アップ・ツアーだった。
開幕戦の大王海運レディスオープンでいきなり優勝争いを演じ、2位。第2戦のラシンク・ニンジニアRKBレディースも4位と好成績が続く。ラシンクでは人生初というホールインワンを達成し、賞金100万円を手にした。
9月のSkyレディースABC杯では、出場16試合目でステップ・アップ・ツアー初Vを達成。この試合でも最終日12番でホールインワンを決め、勝利を引き寄せる大きな要因となった。
同年はステップ・アップ23試合に挑み、1勝・2位2回以外にもトップ10入りが5回と安定した結果を残し、賞金ランキング3位に。
しかし、24年ツアー前半戦の出場権を獲得できる賞金ランキング2位には一歩及ばなかった。
昨年の神谷に続き、フジサンケイでブレイク?
だが、23年末のQTファイナルステージは30位につけ、今季ツアー前半戦の出場権を手中に収める。
ダイキンオーキッドレディス、明治安田レディスと開幕戦から2試合連続予選落ちを喫するも、3戦目のVポイント×ENEOSゴルフトーナメントでようやくプロ初の予選突破を果たし、22位タイ。
翌週のアクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 2024では自身初のトップ10フィニッシュとなる6位タイに入った。
そして、今大会は自己ベストを更新する2位。「ファイナルラウンド平均ストローク」部門2位らしい追い上げを見せた。
これで暫定リランキングは4位に浮上。ニチレイレディス後に行われる第1回リランキング突破は確実で、後半戦の出場もほぼ可能になった。
また、メルセデス・ランキングは前週の44位から19位へとジャンプアップし、リランキングの先に見据える初シードに向けても大きく前進した。
この試合でのパフォーマンスにより、小林の知名度・注目度が上がることは間違いないだろう。奇しくも、昨年のフジサンケイレディスクラシックでプロ初勝利を飾ったのが、小林と同期の神谷だった。
95期生にとっては登竜門のトーナメントと言えそうだ。
公開日:2024.04.22