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初シードの20歳、竹田麗央の武器&魅力は飛距離!

Text:村木俊昭

プロ同期には多数のシード選手が

2024年日本女子ツアー第2戦の明治安田レディス(3月7日~10日、高知県・土佐カントリークラブ)。ツアー18勝の鈴木愛、同9勝の小祝さくらという実力者とともに最終日最終組でプレーしたのは初シードの20歳、竹田麗央だった。

結果は、4日間トップの座を譲らない完全Vで鈴木がツアー9勝目を挙げ、小祝は2位タイ。22年ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンに続く自身2回目の最終日最終組となった竹田は、1打スコアを縮めたものの5位に終わった。

竹田は03年4月2日に熊本県合志市で生まれ、もうすぐ21歳を迎える。
親の影響で6歳からゴルフを始め、19年の九州ジュニアゴルフ選手権女子15~17歳の部で優勝。20年には九州高等学校ゴルフ選手権を制した。21年の日本女子オープンでは7位タイでローアマチュアを獲得している。

同年のプロテストを受験1回目で合格。同期のシード選手には櫻井心那、仁井優花、佐藤心結、尾関彩美悠、川﨑春花がいる。

安定した成績を残し、23年に初シード

21年のクオリファイングトーナメントではファイナルステージに進出できず、22年の出場は20試合にとどまる。だが前出のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン2位タイ、CAT Ladies3位タイなど上位に食い込み、メルセデス・ランキング58位と健闘。
同年のクオリファイングトーナメントは22位に入り、23年ツアー前半戦の出場権を手にした。

その23年は、第1回リランキングが行われる6月のニチレイレディスまで16試合に出場。明治安田レディス6位、ブリヂストンレディス8位タイなどの好成績を残し、リランキング2位で後半戦の出場資格を得た。

以降もCAT Ladies4位タイ、ニトリレディス9位タイ、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン7位タイ、富士通レディース5位タイ、TOTOジャパンクラシック8位タイ、JLPGAツアー選手権リコーカップ7位タイと、シーズンを通じて安定した戦いを続ける。
そして、メルセデス・ランキング22位で初シードを獲得した。

ツアー屈指の飛距離が生む破壊力

竹田の魅力であり、最大の武器が飛距離。昨年のドライビングディスタンスは平均258.91ヤードで堂々の2位につけた。
ドライバーのロングドライブを生かし、イーグル数2位、バーディー数9位。さらにパー5の平均スコアは1位と、パー5で確実にスコアを稼いでいる。

このオフシーズンは小祝とタイ合宿を行い、球を上げるアプローチを磨いた。明治安田レディス最終日ではその小祝、そして17・19年賞金女王の鈴木のプレーを間近で見て、
「おふたりはボギーを叩いても焦らない。それでいて、最後まで攻めの姿勢を崩さなかった。勉強になりました」

ツアー屈指の飛ばしのポテンシャルを持つ竹田。そこに小祝に学んだ小技、そして鈴木のアグレッシブなプレーが加われば、「今年は絶対にしたい」と意気込むツアー初優勝も見えてくるはずだ。

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