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脇元華、”寝る子は育つ”効果で5年ぶりシード復活へ!!

Text:村木俊昭

”3度目の正直”でプロテスト合格

2024年日本女子ツアー第7戦のKKT杯バンテリンレディスオープン(4月12日~4月14日、熊本県・熊本空港カントリークラブ)は、首位の岩井明愛(21)に3打差の3位タイで2日目を終えたプロ3年目の竹田麗央(21)が最終日に2打伸ばし、逆転でツアー初優勝を飾った。

この大会初日で5アンダーをマークし、19年3月のアクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI以来、5年ぶり2度目のトップタイと好発進した脇元華(26)。
だが、2日目・最終日ともスコアを伸ばせず、5位タイでフィニッシュ。プロ初Vは竹田に先を越される形となった。

脇元は1997年10月4日に宮崎県小林市で生まれる。父親に勧められて8歳でゴルフを始め、2013年エリエールレディスアマチュアゴルフ選手権九州大会優勝、13年九州中学校ゴルフ選手権春季大会2位、15年九州ジュニアゴルフ選手権4位タイなどの成績を残す。

プロテスト合格は18年。受験3回目と苦労するも、”3度目の正直”で夢を叶えた。
同期合格組は21人いるが、稲見萌寧、臼井麗香、大里桃子、河本結、渋野日向子、菅沼菜々、高橋彩華、原英莉花、フェービー・ヤオ、ペ・ヒギョン、三ヶ島かなと半数を超える11人がツアー優勝を果たしている。
今大会で2位タイに入った鶴岡果恋も同期で、初Vを争うライバルでもある。

ツアー参戦1年目でシード獲得も…

日本のプロテスト合格前には台湾女子ツアーのクオリファイングトーナメント(QT)に臨み、トップ通過。18年5月のサンポレディスオープンで”プロ初優勝”を遂げた。

同年、日本ツアーのファイナルQTも23位で終え、19年ツアー前半戦の出場権を得る。
その19年は、地元・宮崎県で開催された前述のアクサレディス4位タイのおかげで第1回リランキング12位につけ、後半戦も引き続き出場。8〜9月のニトリレディスでシーズン2度目のトップ10フィニッシュを決め(7位タイ)、賞金ランキング47位でツアー参戦1年目にして見事に初シードを獲得した。

だが、20-21年シーズンは44試合に出場し、21年10月のマスターズGCレディース5位タイなどトップ10入りが3回あったものの、予選落ち20回。賞金ランキング75位、メルセデス・ランキング80位に終わり、シード陥落してしまう。

21年末のファイナルQTも79位と振るわず、22年はレギュラーツアーとステップ・アップ・ツアーに並行して出場。4月のハナサカレディースヤンマーでステップ・アップ・ツアー初勝利を飾った。
だが、レギュラーツアーはメルセデス・ランキング74位。シード復活を果たすことはできなかった。

今季好調の要因は”睡眠時間の改善”

22年のQTランキング11位により、前半戦の出場資格を獲得した23年。
予選会を勝ち抜き、7月の全米女子オープンで海外メジャーを飾るも、初日に11オーバー83と大きく出遅れたのが響き、予選通過はならず。
国内ツアーでも4月のKKT杯バンテリンレディス5位タイ、6月の宮里藍サントリーレディス6位タイと見せ場もあったが、メルセデス・ランキング57位と、シードに一歩及ばなかった。

今シーズンはQTランキング7位の資格で出場している。
ここまで7試合に出場し、予選落ちは1試合のみ。3月のヤマハレディースオープン葛城に続き、早くも今季2度目のトップ10フィニッシュだ。

これまで5時間半から6時間だった睡眠時間の改善に取り組み、今季は7時間半以上を確保。「朝の目覚めがいい」と話し、好調の要因につながっているようだ。

”寝る子は育つ”、そして”果報は寝て待て”効果を得て、5年ぶりのシード奪回に突き進む。

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