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ダイヤモンド・オフェンスが相手の攻撃の予想を困難にさせる理由とは!?【ダイヤモンドオフェンス】

Text:坂本圭

ダイヤモンド・オフェンスは即興プレー

即興プレーこそがダイヤモンド・オフェンスの本質である。ダイヤモンド・オフェンスはパターンではなく、あるゾーンでオーバーロードの状況を作り、相手のプレーを読み、予測し、相手のリアクションによって、プレーを直感的、無意識的に選択する選手間の相互作用による即興プレーである。そのようなプレーをされると相手は、次に攻撃側が何をしてくるのか予測することが困難になる。

ダイヤモンド・オフェンスのポジショニングの基本は、ボール保持者の近くにいる選手がボール保持者に「5つのプレーオプション(4つのプレーオプションと個人プレーの優先順位)」を与えることがベースとなっている。ボール保持者を起点として近くにいる選手がダイヤモンドの形にポジションを取る。11人の選手全員がグラウンドにできるだけ多くのダイヤモンドの形を作ることによって、ボール保持者に5つのプレーオプションを与え続けることが可能となる。この配置から選手間で相互作用をして、即興プレーを生み出していく。

最終的に、ファイナルゾーンの攻撃はある1つのプレー方法に基づくプレー原則に即した攻撃を構築することが重要である。その概念がポジショナルプレーである。

1人の選手のアクションをきっかけとした攻撃方法を構築する。チームの選手全員が攻撃パターンを理解し、1人の選手の「きっかけのアクション」に適合する攻撃パターンを瞬時に選択する。それが選手間の相互作用による即興プレーである。組織的な即興プレーとも言えるだろう。

それは相手のプレーを読み、予測し、1人の選手の「きっかけのアクション」に対する相手のリアクションによって、攻撃側のプレーオプションが変化する方法である。

『著名人の言葉』
フランシスコ・セイルーロ(FCバルセロナフィジカルコーチ、大学教授)
「バスケットボールのフリープレーの概念が様々なプレーのオプションを可能にしています。6、7、8のオプションとそれらの各オプションから新しいオプションが解き放たれるのです。」

●オーバーロード
あるエリアにおいて、守備選手の人数よりも多く攻撃選手を配置させること。

出典:『ダイヤモンドオフェンス サッカーの新常識 ポジショナルプレー実践法』著/坂本圭

『ダイヤモンドオフェンス サッカーの新常識 ポジショナルプレー実践法』
著者:坂本圭

日本ではまだ珍しいサッカー攻撃の概念・ポジショナルプレーを取り入れた戦術書!!スペインのプロチームでコーチライセンスを獲得した著者が、サッカーを勉強したい学生や指導者、日本式ではなく世界のトップシーンで導入されている新しいサッカーの攻撃方法を実践したいと思っている方々のために、ポジショナルプレーを実践するための方法としてダイヤモンドオフェンスを伝授します。