練習のときは際どいストライクもすべて振ろう
【どうして?】
●実戦でも積極的なバッティングができるから
バッティング練習、とくにコーチなどに投げてもらってのフリー打撃で、ときおり、明らかにストライクの球を見逃す選手がいるが、これはいただけない。練習ではむしろ、際どいコースも、全部打つつもりで打席に入ろう。
際どいコースのストライク、ボールを見極める「選球眼」は試合では重要だが、フリー打撃はあくまで「打つ技術」をつけるための練習。
もちろん、コースによっては打ちづらいところもあるだろうが、むしろ練習のときに、さまざまなコースを打ち、ときに打ち損じる経験を重ねることで、自分の得意、不得意なコースを知ることができる。
また、同時に、ルール上の「ストライクゾーン」とは別に、自分が得意な“自分にとってのストライクゾーン”を確立することができる。
フリー打撃での積極的な姿勢は、試合でもそのまま出ることが多い。学童野球の監督からは「試合で『見逃し三振』する選手は、バッティング練習でも消極的な選手が多いね」という声も聞く。
練習では、ストライクはすべてフルスイングで捉える気持ちで臨もう。バッティングで大切なのは、「ストライクを強く振れる」ことなのだから。
出典:『少年野球 監督が使いたい選手がやっている! デキるプレイ56』監修/江藤省三
『少年野球 監督が使いたい選手がやっている! デキるプレイ56』
監修:江藤省三
少年野球の監督がレギュラーにしたい子供は大きく2つにタイプに分かれます。
・野球の技術、運動能力に優れている子
・野球のプレイに精通している子
野球は「投げる、打つ、走る」の能力が問われるスポーツで、これに優れた子供がレギュラー選手になる面が大きい。これが「野球の技術、運動能力に優れている子」です。
しかし、数多くあるいわゆる「野球技術向上本」は読んだところですぐには上手くならないのが現実。では、多くの“普通の子”にとって、何がレギュラーと補欠を分けるのか?それがもう一つの「野球に精通している子」かどうかという事です。
ルールを知らないのはそれ以前の問題ですが、監督は「ルールより少しだけ上のセオリーのプレイを知っている子」をレギュラー選手に使いたくなるものです。これに技術は必要なく「知っているか?知らないか?」の差でしかありません。
野球にはこのようなプレイが数多くあります。これができるかどうかで監督の評価は大きく変わってきます。
本書はその「知ればすぐにできる野球のセオリー」を集めました。これが出来るようになれば「明日から監督が使いたくなる選手」になれる1冊です。
公開日:2022.01.08