人気サイドでの決着が多い
8月30日は世代初のマイル重賞、新潟2歳ステークス(GⅢ)が開催される。
毎年2歳の新馬戦が始まってから、3ヵ月近くしか経っていないため、出走の多くが1勝馬。難解なレースに思われるが、意外と固いレースとなっている。
過去10年では、1番人気が4勝6連対。10番人気以下が勝利したことはなく、連対したのも3回のみ。
4番人気以降の馬同士で決着したのは1回しかない、人気から入るのが無難なレースである。
今年も、ディープインパクト産駒のシュヴァリエローズ、キズナ産駒のフラーズダルム、スクリーンヒーロー産駒のブルーシンフォニーが、人気上位の予想。この3頭から入るのが無難と思われる。
荒れにくいレースのため、配当は低めだが、ここから出世していった印象深い馬も多い。2頭、紹介する。
1981年「ビクトリアクラウン」
当時、新設重賞として開催された、新潟3歳S(現:新潟2歳S)の最初の勝馬。
翌年クラシックの中心になると見られていたが、桜花賞前に骨折が判明し、春のクラシック競争に出走することが出来なかった。
しかし秋に復帰し、当時は4歳限定(現表記3歳)のエリザベス女王杯(GⅠ)に勝利しGⅠ馬となる。
繁殖牝馬となってからは12頭産むも、重賞勝ちは生まれなかった。だが最後の産駒コパノオマモリ(牝)から、2018年の平安ステークスを勝ったグレイトパールを輩出している。
2004年「マイネルレコルト」
新馬戦から3連勝で、新潟2歳Sを制す。京王杯2歳Sでは5着になるも、暮れの朝日杯フューチュリティS(GⅠ)に勝利しGⅠ馬となる。
翌年のクラシック候補になるも、ディープインパクトの出現と、皐月賞、日本ダービーでの他馬との接触もあり、結果を残すことが出来ずにクラシックは終わった。
その後は、脚部に不安など、万全の状態で出走することが叶わず、朝日杯フューチュリティSが最後の勝利となる。引退後、現在は三木ホースランドパークに乗馬として繋養されている。
今回の勝馬は、どんな出世街道を歩むのか?発走は、8月30日 新潟競馬場 11レース 15時45分予定。
公開日:2020.08.29