荒れるレース福島記念
今週の福島競馬場で行われるサマー2000シリーズ第1戦「七夕記念」。
過去10年で1番人気が勝ったのは、2017年と2013年の2回のみ。また、二桁人気の馬が3着以内に入ったのが8回もある荒れるレースだ。
その荒れるレースを制した、過去の名馬をご紹介しよう。
2002年勝馬「イーグルカフェ」
3歳時にNHKマイルを勝ちGⅠ馬の仲間入りをするも、そこから長い低迷期に入る。そこから、2年2か月、20戦も勝てなかったが、2002年の七夕賞で復活勝利を果たす。
さらにその年は、天才騎手L.デットーリを背に、ジャパンカップダートを制覇。JRAでの芝・ダートを制した3頭目のGⅠ馬となる(イーグルカフェ以外のJRA主催の芝・ダートGⅠを制した馬には、クロフネ・アグネスデジタル・アドマイヤドン・モズアスコットがいる)。
2008年、2009年勝馬「ミヤビランベリ」
2008年の七夕賞初勝利の時は、格上挑戦での参戦だった。しかし、その1勝が決め手となり、その年のサマー2000シリーズ王者となる(サマーシリーズとは、JRAが夏競馬を盛り上げるために設立した、距離別で数戦を戦い、その合計ポイントを争うシリーズ)。
翌年は、東京競馬場で行われた目黒記念を勝つと、そのまま七夕賞を勝利する。これは、七夕賞で唯一の連覇馬となっている。秋に入ると、東京競馬場でのアルゼンチン共和国杯も勝つも、これが最後の勝利となる。引退後は、中京競馬場で誘導馬となり、その誘導馬も引退し馬術馬として、西条農業高校で繋養されている。
2011年勝馬「イタリアンレッド」
東日本大震災の影響で、福島ではなく中山開催となった七夕賞で、重賞初勝利を挙げる。次戦の小倉記念も勝ち、その年のサマー2000シリーズ覇者となる。これは、牝馬として初めての快挙であった。続く、府中牝馬Sも勝ち重賞3連勝を飾るも、翌年の中山牝馬Sで引退し、現在は繁殖牝馬となっている。
この荒れる重賞レース七夕賞を制するのは、どの馬か⁉
発走は、7/12 福島競馬場 11レース 15時45分予定。
公開日:2020.07.11