フォロースルーまでクラブが上昇する動きはない
7時の位置で打つ感覚をつかむために、ウェッジで実際にボールを打ってみましょう。6時の位置で構え、9時の位置から振り下ろすのですが、身体を左方向にターンさせながら打ちます。
つまり、6時から9時の90度の振り幅に身体のターンが90度入ってクラブは180度動いていますが、身体に対しては90度しか動いておらず、クラブが上昇する動きは入りません。
もちろんフォロースルーでは、インパクトのヘッドの位置より高い位置にヘッドが収まりますが、行っている動作に上昇させる動きは入っていません。下向きに下りているだけです。
空気入れのポンプを下向きに押し込みながら、左向け左をしているイメージですね。クラブが180度動いて目標と正対したとき、身体に対してクラブは最下点にあることになります。
アマチュアのほとんどが、クラブの最下点が7時や8時の位置に来てしまいますから、ここは理解して実践すべき大事なポイントと言えるでしょう。
【書誌情報】
『一生ブレない身体のスイング』
著者:永井延宏
ゴルフのスイングはゴルフクラブと自分のバランスが大切。最新のクラブヘッドが大型化するにつれて、クラブに働く力と自分の力を均衡させることが重要になっている。この本では、最新のクラブを題材に、いまのクラブに合ったボールの打ち方を写真でわかりやすく解説。さらに、クラブに働く遠心力など、見えない力に負けない身体の効率的な使い方を練習ドリルとともに紹介。「入れ替え動作」という、身体の動かし方を写真でくわしく説明している。
公開日:2020.08.16