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ゴルフには「力」では絶対に辿り着けない「術」の世界がある!【一生ブレない身体のスイング/永井延宏】

Text:永井延宏

「力」では絶対に辿り着けない「術(わざ)」の世界

ゴルフの上達を考えるとき、私は目に見えない部分が大事だと考えています。みなさんはトッププロの外側、つまりスタイルであったり、打ち方であったり、といった目に見える部分ばかりを真似しようとしていますが、本当に大事なのは内側にある「目に見えない部分だ」と思うからです。

ローリー・マキロイ選手や松山英樹選手のスイングをそのままコピーするのではなく、たとえば彼らを2つにパカっと割ったときに、中で身体を操っているものを真似するべきです。

よく「身体で覚えろ」と言いますが、それは朝から晩までボールを打てる時間と環境がある人の方法論です。普通は練習時間が限られるわけですから、そういう人は効率のよい方法を探すべきだと思います。要は体ではなく頭で上手くなるということです。

ゴルフには「力」では絶対に辿り着けない「術(わざ)」の世界があります。私の師匠である陳清波プロは、80歳を過ぎた現在でも250ヤード級のドライバーショットを放ちます。

まさに「術」を会得した達人だからできる技ですが、アマチュアの人たちが真似できないかというとそんなことはありません。こういった達人の本質の部分を理解し実践できるようになれば、それこそ何歳までも高いレベルでゴルフを楽しめるのです。

【書誌情報】
『一生ブレない身体のスイング』
著者:永井延宏

ゴルフのスイングはゴルフクラブと自分のバランスが大切。最新のクラブヘッドが大型化するにつれて、クラブに働く力と自分の力を均衡させることが重要になっている。この本では、最新のクラブを題材に、いまのクラブに合ったボールの打ち方を写真でわかりやすく解説。さらに、クラブに働く遠心力など、見えない力に負けない身体の効率的な使い方を練習ドリルとともに紹介。「入れ替え動作」という、身体の動かし方を写真でくわしく説明している。