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佐久間馨が考えるゴルフが本当にうまい人とは!?【思いで叶えるゴルフ上達法/佐久間馨】

Text:佐久間馨

本当にゴルフがうまい人は、ベストスコアがいい人ではない

よく自分のゴルフの実力を説明するのに、ベストスコアを教えてくれる人がいますが、ゴルフのうまいへたというのはベストスコアではなく、ワーストスコアで決まると私は考えています。私の場合、ここ40年間のワーストスコアは87です。ただし、この時は滅茶苦茶酔っ払っていて、人の球を打ってしまったりもしたりしたので、例外として、それ以外ではどんなにコンディションが悪くてもだいたい82~83では収まっています。 逆に言うと、そのくらいのスコアでは最悪収めようと考えながらプレイしているのです。

たまに1 ホールで大叩きして、それ以外はパープレイだったと自慢げに話してくれる人がいますが、はたしてその人はゴルフが上手なのでしょうか?私には、その人はゴルフが上手だとは思えません。本人は、1 ホール以外はパープレイだったので満足なのかもしれませんが、しかし、その大叩きしたホールが特殊なのかというと、実はその他のホールがパーで終わったことのほうが特殊なことだったのかもしれないからです。

1 ホールでも大叩きをしたということは、大叩きをしてもおかしくないような攻め方をしている証拠です。きちんとした戦略を持って、戦略どおりに打てる技を持っていれば、ひとつのホールで10 も打つことには絶対になりません。どんなホールであれ10も打ってしまうことがあるプレイヤーは、フェアウェイが狭いホールでもドライバーを目一杯振って、あたりは良かったけれどちょっと跳ねてO B にしてしまい、「運が悪かった」と思っていたりするのではないかと思いますが、「運が悪かった」のではなく、やはりこの類のゴルファーはあまりゴルフが上手ではないのだと思います。

たとえばパー5 で10を打って5 オーバーになった、後はパーで回ってハーフを41で終えたとします。この人と比べると、ボギー5 つ、パー4 つで41になった人のほます。うが、ゴルフの実力ははるかに上だと考えて間違いないと思います。後者の人であれば、安定して80台の前半でラウンドできる可能性が高いですし、パターの調子が良ければ、70台でまわることも期待できます。反対に、悪くても80台の半ばでは止められると思います。なぜなら、この人にはボギーで止められる攻め方と技術があるからです。

クラブ対抗という、1 年に1 回、ゴルフ場のメンバー同士が競い合う試合があります。この試合に派遣する選手を選ぶ時、ベストスコアがいい選手を選んでも、いい結果にならないことが多いように感じています。悪くても、あるスコアで止められる人のほうが、選手として活躍する可能性が高いのです。

皆さんには、「これ以上は絶対に叩かない」と心に誓っているスコアのボーダーラインはありますか?  このボーダーラインのことを、私が提唱しているS メソッドでは「最終防波堤」と呼んでいますが、もし皆さんの中に「防波堤」がないようでしたら、今すぐに決めて、次回のラウンドから、絶対それ以上は叩かないように考えてプレイしてください。もちろんそのためにはいろいろと工夫しなくてはいけなくなりますが、その工夫が皆さんをパープレイへと近づけてくれるのです。

【書誌情報】
『信じればパープレイは必ずできる! 「思い」で叶えるゴルフ上達法』
著者:佐久間馨

「ゴルフを上手くなりたい」と考える人は、自分のスイングを直そうとします。それもひとつの方法ですが、スイングを直すだけではスコアアップは望めません。「練習不要」をうたい、「練習ぎらい」を書名にした著書もある本書の著者は、「パープレイは誰でもできる」と言います。その方法となるのは、プレイの発想方法とやり方を変えること。簡単にスコアがよくなる発想方法があるのです。この本では、その方法を数多く紹介しています。明日コースに出る人でも実践できることばかりで、ゴルフがより一層楽しくなるはずです。