距離が出て方向性が良くなる
ヘッドスピードを上げ、フェース面をターゲットラインに対して直角にするターンアップは、スウィングで唯一、力を入れるパートです。距離が出て曲がりがコントロールでき、つかまった強いボールを打つのに不可欠なアクションです。
スライド・ダウンで右ヒジが体側につき、クラブヘッドがインパクトの手前に来たら、そこから一気にターンアップを行います。ちなみに、脳からの指令が筋肉に届いて反応するまでにコンマ数秒の遅れがあるため、ターンアップの指令はインパクトの前に入れる必要があります。
コツは、左肩甲骨を背骨に寄せながら、両ヒジを曲げ、両前腕を反時計方向に旋回させること。クラブヘッドの遠心力が働くため、フォロースルーで両ヒジは伸ばされますが、最後は両手の親指が左肩を指すようにしましょう。
「ターンアップ」のドリル
両親指は左肩を指す。
コミック/写真/動画で学べる
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【レッスンプロ情報】
●佐久間馨
スウィングメカニズムを科学的な視点から研究し、独自のスウィング理論「S スウィング」、上達法「Sメソッド」を編み出す。またアマチュア時代に培った自らの経験と、近年コミュニケーションスキルとして注目されている神経言語プログラミング「NLP」を融合させ、プレー中いつでも最高のメンタルで臨める自己対話法「NLPゴルフ」を構築。ゴルフだけでなく、メジャーリーガーのメンタルコーチを務めるとともに、質の高いコミュニケーションをテーマに講演を行うなど幅広く活動している。「2010 ゴルフダイジェストアワード レッスン・オブ・ザ・イヤー」受賞。主な著書に『練習ぎらいはゴルフがうまい』(ゴルフダイジェスト社)、『誰でもできるナイスショットの絶対法則』(日本文芸社)、『ナイスショットはいつでも打てる』(日本経済新聞出版社)『ゴルフは突然うまくなる』(現代書林)などがある。
公開日:2020.07.17