2重振り子スウィングの身体の回転方法とは!?
首の付け根を支点とした、腕の振り子運動である2重振り子スウィングでは、首の付け根が動かないことが大事です。一般ゴルファーの多くは、頭が左右に動いてしまいます。
頭の位置を変えないで身体を回すには、ワキ腹の側屈(横に曲げる動き)や、胸を丸めたり伸ばしたりするなどの体幹をしっかり動かすことが必要になります。そこで、正しく回転をするための身体の動かし方を紹介します。
まずは両腕を前に上げて、右腕を前に出して左腕を引くといったように前後に動かします。
次に前傾姿勢をとり、斜め下方向に腕を交互に伸ばします。腕の動きに合わせて、腰が自然に動くことが大事になります。
この動きに体重移動を加えるために、骨盤を左右に動かします。腰が左右に動くと首の位置はほとんど動きません。
次に、この腰の左右の動きに捻りを加えます。そうすると胸が伸びる格好になり、腕の上下の動き を加えると、首の付け根を支点とした自然と体重移動ができた、ワキ腹が縮む、肩の回転ができます。
そこに、すでに解説した、身体と上腕が一体化するグリップを付けると、首の位置が安定した腕の振り子が作れます。以上の正しい動きができると、バックスウィングでは右胸は後ろ、左胸は下を向き、フォロースルーでは右胸は下を向き、左胸は目標方向を向きます。
ですので、正しい回転をするためには体幹の柔軟性を高めておくことが大事になります。
その方法として、腰に両手を当てて回す動きがあります。腰が右に動いた時は左ワキ腹が縮み、腰が左に動いた時には右ワキ腹が縮み、腰を正面に動かした時には胸が開きます。
この動きでスウィング時のワキ腹の動きがわかり、可動域が広がりますので試してみてください。
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●和田泰朗
1976年生まれ。スポーツ医学、ゴルフトレーニングを学び指導者に。2013年に世界的なプロ団体 WGTF(世界ゴルフ教師連盟)で会員38000人中1%しかいない「マスター」資格を取得。独自のキープレフト理論が認められ同団体のトップ100にランクされた。著書に『世界が認めた究極のシンプルスイングキープレフト理論」(日本文芸社)がある。
公開日:2021.07.12