ナイスショットを約束する朝イチショット前のトレーニングとは!?
男子プロゴルファーの場合、ラウンドがスタートするだいたい2時間前にコースに入ります。到着時刻が午前5時〜6時台と早いため、朝食はコンビニで買ったものを車中で食べたりなどして、到着前にさっと済ませています。
また、朝食は摂らない選手もいます。ちなみに、女子はメイクや着替えなどの〝お手入れ〟も加わるので、コース入りはさらに早い2時間半前くらいになります。
コースに着くとまずはストレッチを15〜20分、そして股関節や体幹のトレーニングを20〜30分ほど行ってから練習場に向かいます。
みなさんはそんなに長い時間はできないでしょうから、短いバージョンを考えてみました。
最初に、スタートホールのティーショット前に行えるストレッチを紹介します。
ただでさえ朝は身体が硬くなっているうえに、緊張によるこわばりもあります。
デッドリフトはモモ裏、サイドベンドは脇腹を伸ばし、フロントランジローテーションは下半身の安定と上体の捻転を作るストレッチです。
●デッドリフト
足を開き、少しヒザを曲げたアドレスの構えから、ドライバーのシャフトを背中、腰、頭に当てます。上体が一直線になったまま、モモの裏が突っ張るところまでゆっくり倒していきます。ヒザが深く曲がらないよう、お尻を後ろに突き出しながら10回行います。
●サイドベンド
両腕、両足を肩幅くらいに開いてドライバーを持ちます。その体勢から左右に身体を倒していき、反対側のワキ腹を伸ばします。肩だけで倒すのではなく、おヘソの少し上くらいを中心に、身体を横に倒していくことがポイント。息を吐きながら、左右交互に10回行います。
●フロントランジローテーション
クラブを胸の前で持ち、右(左)足を1歩前に出し、顔はまっすぐ前方を見たままで身体を右(左)にひねります。このとき、軸がブレてしまったり、出した足がグラグラしたりしないように、しっかり安定した状態でひねることがポイント。左右10回ずつ行います。
股関節や体幹をほぐして、朝イチからナイスショットをしましょう。
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●中村俊介
筑波大学大学院でスポーツ医学を学び、2006〜09年に片山晋呉プロの専属トレーナーを務める。その後は各種競技の代表選手のトレーニング、コンディショニングを指導。現在はJLPGA ツアーに帯同し、女子プロのコンディショニングを行う。東京・港区に2020 年7月にオープンした「LinkPerformance Studio」(http://link-inc.tokyo)ではヘッドトレーナーを担当
公開日:2021.08.12