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SNSで増殖するプチ・サイコパスたち【サイコパスの話】

Text:名越康文

「ちょっとサイコパス」な人々

ネット上は面と向かってのコミュニケーションと違い、自己中心的な発言が表れやすい場です。ネット上で「荒らし」行為をする人にサイコパスが多い……という研究結果もありますが、甚大(じんだい)な炎上を起こすタイプばかりでなく、ちょっとサイコパスっぽい人も案外いるものです。

サイコパスの傾向として、他者を攻撃して優越感を得るという面がまずあります。いつも誰かを非難していたり、世の中の出来事に文句ばかりつけている人を見かけたことがないでしょうか?こうした人は、重度のサイコパスではないにしても、サイコパスの特性をそこそこ持つ「プチ・サイコパス」の可能性があります。

優越感を得るという点では、自慢話をアップして自己アピールするのもサイコパス傾向のひとつ。「いい思いしているな」とか「いい物持っているな」と思わせる写真やテキストを、何かにつけてアップする人がこのタイプです。傍から見ていると、嫌味に感じるだけのことも多いでしょう。こうした人もプチ・サイコパスと考えられます。

一方で、自分の代わりに子供やペットの写真をアップするケースもあります。自分は表に直接出ず、自分のコントロール下にある子供やペットを使って「かわいい」と言ってもらいたいという自己アピールです。もちろん、子供やペットを通した人づき合いのためにアップしている人もいますが、とくに意味もなく自己主張が鼻につくだけの人は、プチ・サイコパスかもしれません。

【書誌情報】
『あなたの近くの危険な人物 図解 サイコパスの話』
著:名越康文

サイコパスとは、犯罪を平然と犯す、平気でウソをつき人を欺き騙すなど「反社会的な人格」を持つ人を指す。感情に乏しく、「共感性」がない「冷徹」な人間で、人を支配したがり、目的のためには手段を選ばないーーそんな人間があなたのまわりにもきっといる!本書は心理学の面に焦点をあて、社会にまぎれ、職場、学校、サークルなどあらゆるコミュニティに、100人に1人の割合で存在すると言われるサイコパスを、よりわかりやすく図解する1冊。