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ママ友グループこそサイコパスの温床【サイコパスの話】

Text:名越康文

暗に順位付けをする陰湿な社会

子育て中の女性が集まるママ友グループ。主婦にとって情報交換や助け合いの場となる大事なコミュニティですが、その一方、閉鎖的で陰湿ないじめが起きやすいという側面もあります。こうした環境はとくにサイコパスが跳梁(ばっこ)しやすい場です。

ママ友グループは、何かにつけてメンバーの序列化をしたがります。これは俗に「ママカースト」と呼ばれ、夫の勤め先や住んでいる場所、子供の出来などで、暗に順位付けが行われます。もちろん公式なものではないので、気にしなければいいのですが、みんなの共通認識として定着してしまい、結局その中に巻き込まれてしまうことが多いようです。こうした序列化をサイコパスはとくに好みます。やたらと順位付けをしたがる人がいたら、その人はサイコパスの疑いがあります。

ママカーストのボスがサイコパスの場合、その人はコミュニティを自分に都合よく動かすために他の人を支配しようとします。よくあるのは、最初は「良き協力者」を装ってメンバーに近づき、他のメンバーの悪口を言い合って皆の不安を煽(あお)るケース。そこに染まっていくうちに、サイコパスにいいように利用されてしまうのです。

また、気に入らない人がいると、その人抜きでランチで集まったり、悪い噂を流して居づらくさせるなど、ありとあらゆる手段を駆使して嫌がらせしようとします。このようなことを躊躇なくする人はサイコパスの可能性が高いので、距離を置いたほうが無難です。

【書誌情報】
『あなたの近くの危険な人物 図解 サイコパスの話』
著:名越康文

サイコパスとは、犯罪を平然と犯す、平気でウソをつき人を欺き騙すなど「反社会的な人格」を持つ人を指す。感情に乏しく、「共感性」がない「冷徹」な人間で、人を支配したがり、目的のためには手段を選ばないーーそんな人間があなたのまわりにもきっといる!本書は心理学の面に焦点をあて、社会にまぎれ、職場、学校、サークルなどあらゆるコミュニティに、100人に1人の割合で存在すると言われるサイコパスを、よりわかりやすく図解する1冊。

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