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町内会・マンション理事会にサイコパスの影あり【サイコパスの話】

Text:名越康文

理事は美味しいポジション

町内会やマンション理事会と聞くと「面倒だしやりたくない」という人も多いかと思います。ですが、なかには管理者のポジションを利用して不当に利益を得ようとする人もいます。とくにマンションではみんなの共有物や財産が多く、管理者に自分勝手な運営をされると住人は多大な被害を受けることになります。こうした管理者のポジションに、サイコパスが就(つ)いてしまうと厄介です。

マンションの理事は、住人たちで構成される管理組合のトップで、マンションの管理施策を任されています。住人から集めた管理費を使って管理会社に掃除を依頼したり駐輪場の計画を練ったりと、さまざまな管理業務を行うわけですが、下心のある人が務めるとこれを自分に都合のいいように進めてしまうのです。知り合いの業者に管理を頼んでキックバックをもらう、自分のための設備や備品を購入する、あるいは共有物やスペースを自分勝手に使うといった具合です。

サイコパスはこうしたことを平気で行い、住人の共有財産である管理費を食い尽くす可能性もあります。注意しても「理事に立候補しなかったあなたが悪い」などと反論や逆ギレし、都合が悪くなれば言い訳をしてうやむやにすることもあります。結局、損をするのは他の住人たちです。こうした横暴を許さないためにも、しっかりと監視することが重要です。またひとりで立ち向かおうとせず、他の住人たちと協力してサイコパスを主要職から外すのが得策といえるでしょう。

【書誌情報】
『あなたの近くの危険な人物 図解 サイコパスの話』
著:名越康文

サイコパスとは、犯罪を平然と犯す、平気でウソをつき人を欺き騙すなど「反社会的な人格」を持つ人を指す。感情に乏しく、「共感性」がない「冷徹」な人間で、人を支配したがり、目的のためには手段を選ばないーーそんな人間があなたのまわりにもきっといる!本書は心理学の面に焦点をあて、社会にまぎれ、職場、学校、サークルなどあらゆるコミュニティに、100人に1人の割合で存在すると言われるサイコパスを、よりわかりやすく図解する1冊。