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暴走ドライバーの心に潜む狂気【サイコパスの話】

Text:名越康文

サイコパス運転者には関わるな

車やバイクを運転していて「危険な運転をするなあ」と思う車両に出会ったことはありませんか? 人はハンドルを握ると自己中心的な面が表に出やすいといわれます。人間の力を遥(はるか)に凌駕(りょうが)した「スピード」という武器をアクセルひとつで発揮できるのが、その理由でしょう。

運転者がサイコパスとなると極めて危険です。普通の人は、たとえどんなに大きな「スピード」という力を手に入れても、「事故を起こしてはいけない」「相手を傷つけてはいけない」といった心のブレーキで行動に歯止めがかかります。しかし、サイコパスはそのような良心が希薄で、「自分が優位に立ちたい」という考えが大きく表れます。そのため、ちょっと気が立っただけで普通では考えられないような事故を引き起こしたり、警察に追われたら歩行者を轢(ひ)き殺してでも逃げる、捕まってもあれこれ言い訳をして非を認めない……といった自己中心的な行動に出ます。

このようなサイコパスとの事故に巻き込まれると、不毛な争いになって神経を消耗するだけでしょう。自分のほうがどんなに正しくても、事故になったらイヤな思いをするだけなので、事故だけは避けるように注意して運転するべきといえます。なお、サイコパスは優越感を得たいという特性から、大きな車、高級な車、速い車など、より「力のある車を好むと考えられます。こうした車で「動きがヘンだな」と感じる車両がいたら、下手に関わったりせず、やり過ごすのが最善策でしょう。

【書誌情報】
『あなたの近くの危険な人物 図解 サイコパスの話』
著:名越康文

サイコパスとは、犯罪を平然と犯す、平気でウソをつき人を欺き騙すなど「反社会的な人格」を持つ人を指す。感情に乏しく、「共感性」がない「冷徹」な人間で、人を支配したがり、目的のためには手段を選ばないーーそんな人間があなたのまわりにもきっといる!本書は心理学の面に焦点をあて、社会にまぎれ、職場、学校、サークルなどあらゆるコミュニティに、100人に1人の割合で存在すると言われるサイコパスを、よりわかりやすく図解する1冊。