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毛沢東やチェ・ゲバラも愛用した仕事でも応用できる巨大な相手に打ち勝つ為の孫子の教えとは!?【孫子の兵法】

Text:島崎晋

都合のよい状況に誘い込んだら一気に攻める

兵力が互角でも、そこが敵地なら敵に分ぶ がある。撤退するのが賢明だが、状況によっては撤退せず、戦いを続けてもよい。それは自軍の数と位置が敵軍に知られていない場合である。

この場合、各個撃破の戦術が有効である。位置がわからなければ、敵は兵を分散させるに違いなく、仮に十の部隊に分けたとすれば、こちらは十倍の兵力で敵にあたれることになる。さらに、この戦術は、全体兵数が敵より劣る場合でも、敵の一部隊を撃破できる兵力さえあれば使えるので便利である。

一部隊また一部隊と片づけていく。敵軍の連携が悪ければ、十の部隊すべてを撃破することも可能だろう。個々の戦闘では優位に立っているのだから、当然の結果である

作戦を成功に導くには、上手に隠れながら戦う技術が必須となる。どこにいるのか、どこから攻めて来るかわからないとの不安が高じればこそ、敵軍もあえて兵を分散させるわけで、そこには必ず隙が生じる。

どの部隊がもっとも脆ぜい弱じゃくか、どことどこの連携が悪いか。攻め手は入念な偵察によりそれを見定めたうえで、もっとも適当と思われる部隊から撃破していく。

こちらは結集した兵力で臨むのだから、いざ戦闘開始となれば、有利である。ただし、援軍が来ると厄介なので迅速な行動を第一とする。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 孫子の兵法』
著者:島崎晋

新紀元前500年頃、孫武が勝負は運ではなく人為によるとし、その勝利の法則を理論化した兵法書。情報分析や見極め、行動の時機やリーダー論等、現代に通じるものとして今も人気が高い。「名言」を図解でわかりやすく紹介する。