言いにくいことに「たらうれしい」を添える
言いたいことがあるのになかなか言い出せない
という経験は誰にでもあるもの。ＨＳＰの人たち
ではその傾向が一段と強くなります。敏感な人は
感受性がとても豊か。相手の立場に立ってみたり、
相手の気持ちを汲んでみたりと、さまざまなこと
に思いをめぐらせてしまいがちです。その結果、
頭のなかで思考がまとまらず、うまく言葉が出な
かったり、タイミングよく言い出せなくなったり
するのです。そんな人でもスムーズに話せるよう
になるコツは、言いたいことを絞って伝えること。
どうしても伝えたいこと１つか、言いたいことが
複数ある場合も３つまでに絞って伝えるようにし
ます。そのために日頃から言うべきことを絞って
話す練習をするとよいでしょう。
また「こう言ったら嫌われるにちがいない」と
いう認知のゆがみにより、言いたいことを主張で
きなくなっているケースもあります。この場合は
認知のゆがみを正すことが第一。相手の反応を決
めつけないよう意識をすることで、自分の意見も
主張しやすくなります。以上のような対策をして
もなかなか言いたいことが言えない人におすすめ
なのが、話の最後に「～たらうれしい」の一言を
つけ加えることです。「手伝って」よりも「手伝っ
てもらえたらうれしい」と言ってみましょう。こ
のほうが自分も言い出しやすいだけでなく、相手
も気持ちよく聞くことができます。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 ストレスの話』
著：ゆうき ゆう
「ストレス社会」といわれている現在、
科学や技術の発達で快適になっていく日々の生活とはうらはらに、
ストレスからくる心身の不調に多くの人が悩まされています。
ストレスの原因は仕事や学校、家庭、SNSなど人によってさまざま。
特に最近では、新型コロナウイルスの影響で
これまでの生活様式が大きく変化し、何かと行動も制限されました。
それにより、たまったストレスをうまく発散できずに常にイライラしたり、
不安感がいつまでたってもぬぐえずあまり眠れなくなったり…
また、ストレスは自律神経を乱す原因になるため、
放置すると免疫力も下がり、体の不調を招くことになります。
近年20～30代に多く見られる「過敏性腸症候群」はそのひとつで、
病院に行って検査をしても異常がみつからないのに、
日々便秘や下痢などの腹痛に悩まされる病気です。
早いうちに対処しなければ、
毎日腹痛におびえながら生活しなければならないという
新たなストレスが加わって悪循環に。
本書では、そんな諸悪の根源であるストレスの解消法を医師が解説。
そもそも自律神経が乱れるまでストレスをため込まない男女別の考え方と、
たまってしまったらすぐに自宅で解消できる方法を、
メンタルマネジメントや栄養、運動など実用的な内容で紹介しています。
公開日：2021.08.25
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