千葉ロッテマリーンズの新キャプテンとしてチームを牽引する藤岡裕大!!【ラブすぽ独占インタビュー】

「やっぱり、優勝したいですよ」
新キャプテンが語る、2025年の覚悟

2015年以来、10年ぶりのリーグ優勝を目指す千葉ロッテマリーンズ。昨季もリーグ3位ながら2年連続クライマックスシリーズで敗退するなど、近年はAクラスに入りながら優勝や日本シリーズまで“あと一歩”という悔しいシーズンが続く。そんなチームを今季、「新キャプテン」として牽引するのがプロ8年目を迎える藤岡裕大選手だ。開幕を直前に控え、『ラブすぽ』では藤岡選手を独占取材!新シーズンに向け、キャプテンとして何を思うのか……その本音に直撃しました!

キャプテンとして、まずは
「1年間グラウンドに立ち続ける」

――マリーンズは今季、2シーズンぶりに「キャプテン制」を復活させました。そこで指名されたのが藤岡選手ですが、まずは就任のいきさつを教えてください。

藤岡 1月中旬、自主トレ期間中にマネージャーを介して吉井監督から「今季、新キャプテンをやってくれないか」と連絡をもらいました。

――最初に打診を受けたときの率直な気持ちを教えてください。

藤岡 一番は、「1年間グラウンドに立ち続けないといけないな」という思いですね。

――キャプテンという立場である以上、一軍のグラウンドで常にプレーする必要がある?

藤岡 そうですね。シーズンは長いのでチームが苦しい時期もあると思うんです。そういう時に引っ張っていくためには、僕自身がグラウンドにいなければ意味がない。

――ちなみに、アマチュア時代にキャプテンの経験は?

藤岡 小、中学校時代はありますけど、高校、大学、社会人では一度もないです。なので、かなり久しぶりのキャプテンですね(笑)。

――やはり、身が引き締まる思いはある?

藤岡 少なからずありますけど、「キャプテンだから」とかそういう意識はあえて持たず、今までやってきたことをちゃんとやっていきたいなと。そのうえで、背中で引っ張っていければ一番いいと思っています。もともと口が上手いほうではないので、まずは自分がプレーで結果を出してチームを勝利へ導けるように。当然、コミュニケーションを取ることも大事だと思うので、苦しい時などはしっかりと声をかけることもやっていこうと考えています。

――「1年間グラウンドに立ち続ける」「まずはプレーで結果を出す」という意味では、今季は中村奨吾選手がセカンドへ再コンバート。若手にも小川龍成選手がいて、ドラフトでも宮崎竜成選手が加入するなどポジション争いも熾烈です。

藤岡 チームの中で競争が生まれるのは当然ですし、まずはそこで生き残ること。そのためには今までやってきたことも大切にしながら、もう1段階レベルアップする必要があると感じています。

――昨季はコンディション不良などもあってシーズン中に三度の登録抹消を経験されました。苦しい部分もあった1年間だったと思うのですが、それを踏まえて今季はどういうシーズンにしたいですか?

藤岡 昨季だけでなく、これまではケガに悩まされたシーズンが多かったので、今季はコンディション面も含め万全の状態でグラウンドに立って、しっかり結果を残したいですね。

もっと勝利に貪欲に…
昨年のチームに足りなかったもの

――キャプテンとして、今季のチームに関しても伺います。昨季は2年連続でAクラス入りもCSで敗退。藤岡選手が入団してからの7年間でも4度Aクラスに入りながらすべてCSで敗れています。「優勝」を目指すうえで今のチームに上乗せしなければいけないもの。昨季までを振り返って「足りない」と思うものはありますか?

藤岡 やっぱり「ここ一番」での勝負強さは必要だと思います。そのためには、もう少しチーム全体として勝利に貪欲にならなければいけない。特に昨年のCSで負けたときはそれをすごく感じましたね。

――具体的に、どういう瞬間にそれを感じたのですか?

藤岡 もちろん、選手はみんな「勝ちたい」と思ってプレーしています。ただ、昨年のCSで負けたとき、吉井監督が一番悔しそうにされていたんです。それを見たとき「これは違うな」と。もちろん吉井監督は「責任は自分がとる」と言ってくれているのですけど、実際にプレーするのは選手なので、僕らがもっと気持ちを前面に出さなければいけない。ウチは僕も含めて「(気持ちを)秘める」タイプの選手が多いんですけど、もう少し表に出して、勝ったら喜んで、負けたら悔しがってもいいんじゃないかなって。

――たとえば昨年優勝したソフトバンクや一昨年まで3連覇したオリックスといった「強いチーム」には、そういう部分があった?

藤岡 それは感じましたね。そういうチームって、ここぞという場面で一気に畳みかけてくるんです。勝利への強い意志が勢いを生んだ部分は絶対にあるはず。そのためにはチーム内の誰かが「(勢いに)乗らす」必要もあるんだろうなと。

――キャプテンとしては、そういう役目も担わなければいけない?

藤岡 淡々とプレーするのも別に悪くはないんですけど、どこかで必ず「スイッチ」を入れる必要はあると思うんです。今年はキャプテンにもなりましたし、年齢も上のほうになってきたので、自分も(そういう役回りを)やらなければいけないなと感じています。

――今季でプロ8年目を迎えますが、「優勝したい」という思いは、やはり年々大きくなるものですか?

藤岡 そうですね……正直、大きくなっていると思います。悔しいシーズンが続いているのもそうですし、年齢的にも30歳を超えて、自分があと何年ユニフォームを着続けられるのかもわからない。もちろんやるからには毎年「勝ちたい」ですけど、もし自分がキャプテンになった今年だったら最高だよなと。やっぱり、「優勝」したいですよ。

――ありがとうございます。最後に、マリーンズファンに向けてメッセージをお願いします。

藤岡 選手はみんな一生懸命頑張りますし、ファンのみなさんには少しでも球場に足を運んでもらいたいです。それが必ず力になるので、今シーズンも応援よろしくお願いします!!

収録:2025年3月18日
インタビュー及び記事執筆:花田雪
協力:千葉ロッテマリーンズ

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