弱いチームは見えないミスをする。開幕3戦目の柳田悠岐はそのミスをしなかった。
負けないエース・斉藤和巳さんが今シーズンのパ・リーグを詳細に占ってくれた。
※開幕3連戦を終えた直後の分析です。
パ・リーグはソフトバンクが今年も強いだろうというのが大方の見方。
それもそのはずで、この10年で7回の日本シリーズ出場、そして7回ともセ・リーグに勝って日本一。現在4連覇中だ。
その強さの根底にあるモノは何なのか?
開幕3戦目のロッテ戦で垣間見えたシーンがある。
2-3でソフトバンクがビハインドの8回裏。
先頭の柳田悠岐がライトへの当たりを打ち、普通の状況ならシングルヒットという打球だったが果敢に2塁を狙いヘッドスライディングで2塁打とした。
結果、これが得点に繋がり逆転勝利でロッテに開幕3連勝とした。
チームの中心選手でも、状況によっては危険を伴うヘッドスライディングを見せる姿勢。
もし、これをシングルヒット止まりにしていても、エラーの記録は残らない。ましてや、柳田悠岐は責められるような立場の選手ではない。
弱いチームは、はたしてこのプレーが出来たか? もし出来なかったとしたら、それは「見えないミス」だ。
斉藤和巳さんによれば、これは無意識に柳田悠岐が出来たことで、普段からチームの意識の高さが見られたプレーだという。こういうところにもソフトバンクの強さが見える。
公開日:2021.04.21