意味を持たせて興味をかき立てる
間接的な情報で無意識に訴える
人の興味をひきたいときに、あまりにストレートに答えを求めるのは得策ではない。心理学者キャスリーン・ヴォースの実験によると、人は意味づけをされると好印象を持つ傾向にあるという。
普通のケーキよりもバースデイケーキと言われた方がおいしく感じられるのがその典型だ。つまり「はじめてつくった」とか「あなたのために制作した」という意味づけが、人や物の印象をアップさせるのだ。
また、事前に受けた刺激が、無意識のうちにのちの行動に結びつく「プライミング効果」というものがある。カレーの香りを偶然嗅ぐと昼食にカレーが食べたくなるのはそのためだ。人は、間接的な情報や意味づけされた情報に大きく影響されるのだ。
プライミング効果の有効活用
写真、文字により潜在意識に刷り込む
アピールしたい事柄をシンプルに写真や文字で見えるようにしておく。
間接的なアピールで能動的に選択させる
例えばカレーなら「スパイスにやみつき!」などの間接的な言葉などで、誘導すること。
【出典】『相手のNOをYESに変える ズルい言い換え事典』監修:齊藤勇
【書誌情報】
『相手のNOをYESに変える ズルい言い換え事典』
監修:齊藤勇
「下手に出つつも、相手に仕事を押し付けたいとき」「お世辞感を出さずにうまくほめて相手の懐にはいりたいとき」「自分の立ち位置を守るべく、肯定も否定もせずにその場をのりきりたいとき」職場や家族、恋人、友人などの人間関係をなるべくストレスなく過ごすために、自分の求めている返答や行動を相手から引き出したい瞬間は多くあります。
そのときにひとこと言い換えるだけで、相手を自在にあやつる言葉の言い回しのコツを紹介します。
実際に心理学者たちがおこなった心理学実験や、深層心理をもとにその言い換えをすることでもたらす心理効果を解説。人間の思考のメカニズムも学ぶことができます。
思い通りに人を動かしたい人だけでなく、人にマイナスイメージをもたれたり、自分のもつキャラクターを傷つけたりすることを恐れる繊細な人が対人回避術として使用することもできる一冊。
公開日:2024.12.12