体重移動は過度にしない
身体のポテンシャルと練習時間に限りがあるアマチュアゴルファーは、ツアープロのスイングをコピーしても上手くいきません。アマチュアゴルファーが目指すべきスイングは、コンパクトなバックスイングから「加速の原理」を使ってボールに強い圧をかけ、効率的にボールを飛ばすことが可能な「圧力系スイング」ではないでしょうか。
圧力系スイングを具体的に言うと、体重移動を過度に行わず、アドレスの段階で左体重にしておいて腕と手首の運動だけでポン! と打つようなインパクトを行うスイングです。手打ちではないのですが、手と腕の感覚はけっこうシャープなスイングと言っていいでしょう。
好不調の波が少なく飛距離的にも満足できる圧力系スイングを身に付けましょう。
左手のナックルが3つ見えるややストロング気味のグリップ
大まかなクラブの動きは、アドレスの段階でグリップエンドが上、クラブヘッドが下という位置関係が、コッキングを行うことによってクラブヘッドが上、グリップエンドが下という関係性に変わります。そこからダウンスイングすることで再びグリップエンドが上、クラブヘッドが下の状態に戻り、フォロースルーでは反転してクラブヘッドが上、グリップエンドが下になるわけです。
この動作で重要なのは左手で行うコッキングとリリースですが、それがやりやすいのは、ややストロング気味に握るグリップです。具体的には正面から見て左手のナックルが3つ見える程度のグリップがいいでしょう。
このとき親指のポジションはグリップの真上にあるのではなく、グリップのセンターよりもやや右にある状態をおススメします。
こう握ることで、左手親指方向にクラブヘッドを持ち上げやすくなりますし、開放するときには力を出しやすいと思います。
右手は左手の親指が右手の生命線のやや下の位置にくるように握ればいいでしょう。感覚的には横から握るようなイメージになると思います。
【書誌情報】
『70台は楽に出る!「圧力系」インパクトの作り方』
著者:阿河徹
ボールがクラブフェースにきちんと当たる確率を高め、飛距離が十分出る― そんなスイングを実現するため著者ススメているのが「圧力系インパクト」。小さなバックスイングで強いインパクトを実現する。本書では、このインパクトの作り方を写真を数多く用いて解説。70台のスコアも可能にする、ゴルファー待望の一冊だ。
公開日:2019.12.19
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第18話:半分開き直り【ゴルフは気持ち】