仕事を全体像でとらえるとやるべきことが具体的に見える
「To Do リスト」もできたし、優先順位も決めました。あとは実際に仕事に取りかかるだけです。そのとき、ぜひ考えなければならないことがあります。
それは「大きな目標達成のための具体的な目標を立てる」ということです。
多くの人は漠然(ばくぜん)と「目の前の小さな仕事を積み上げて、そのうち大きくしていこう」考えがちです。
しかし、それではどこに向かって進めばいいかわかりません。最終的な目標が見えてないのです。
だから、つねに「大きな目標は何か?」を意識することが重要になります。大きな視点で仕事をとらえるのです。
たとえば、「前年比150%の売り上げを獲得する」という大きな目標を立てたとします。
まずやるべきことは、現在の顧客に対して、契約更新を確実に行なうことです。
ただし、前年と同じ契約内容では、売り上げの前年比も同じです。そこで、顧客1社に対してさらに大きな契約を結ぶという目標ができます。
しかし、それでもまだ前年比150%には届かなければ、新規顧客の開拓をしなければなりません。
そこで、「あとどれくらい足りないか?」を考えます。そこから、新規顧客をあと何社増やせばいいか、新規顧客に対してどれくらいの契約内容にすればいいかが割り出せます。
それが、新たな目標になるのです。
「前年比150%」という大きな目標が見えていれば、「今、具体的に何をすればいいか」が明確に見えてきます。この逆算思考で、仕事のスタートラインに立てば、確実に結果を出せるようになります。
【出典】『面白いほど役に立つ 図解 超一流の時間力』
著者:安田 正 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
安田 正(やすだ ただし) 株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役。早稲田大学グローバルエデュケーションセンター客員教授。英語のほか、ロジカル・コミュニケーション、プレゼンテーション、対人対応トレーニング、交渉術などのビジネス・コミュニケーションの領域で、上場企業、官公庁を中心に1700の会社、団体でのセミナー講師、コンサルタントとしての指導実績を持つ。また東京大学、京都大学、一橋大学でも教鞭を執る。
終わらない仕事から即解放!時間を味方に付けると、あなたの夢が実現する!毎日がワクワクしてくる魔法の時間管理術。70万部の大ベストセラー『超一流の雑談力』(文響社)で人気のコンサルタント、安田正が成功を手に入れるための時間管理のコツを解説。仕事効率をUPさせるスキルとは?やる気あふれる1日にするには?目標・計画を達成させるには?など、5つの目的別に、超一流の人が実践している「時間ルール」をわかりやすく図解しました。時間に追われたくない人、仕事を楽しみたい人、夢を実現させたい人、必読の書。
公開日:2022.10.15