開発途上国が貧困から抜け出せない理由とは?
1日1.9ドル(約200円)未満のお金で生活している人は、世界の人々の約10人に1人に上ります。このような貧しい人たちの多くは十分な食事をとれない飢餓状態にあり、アフリカでは約5人に1人が栄養不足となっています。
開発途上国の貧困は、十分な教育が受けられない、健康状態が悪く働けない、という状況が出発点となっています。すぐれた働き手が生まれにくいため、よい輸出品を生み出せず、外国から収入を得られません。また、インフラが整備されておらず、経済活動に必要なものが手に入りにくいので、経済が発展しません。こうした悪循環が続き、貧困から抜け出せずにいるのです。
また、開発途上国では農業を仕事とする人がとても多い特色があります。そのうえ農業施設の整備と機械が遅れているため、災害などで作物のできがよくないと、国全体に大打撃を与えてしまうのです。
開発途上国の貧困は、長年にわたって世界的な課題とされてきました。この課題をクリアしようと、多くの国が取り組みを進め、食料の供給、教育の充実、インフラの整備、農業の新たな技術導入など、さまざまな面から支援を行っています。
なぜ世界から貧困はなくならないのか?
開発途上国の貧困問題は長年問題視されています。世界の人々のおよそ10人に1人が、1日約200円未満のお金で暮らす「貧困層」です。貧しい人々の多くは学校や病院に行けず、いい仕事につけなかったり働けなかったりすることもあります。そのため、貧困層が多い国では経済が発展しづらく、なかなか貧しさから抜け出せません。
開発途上国には農業に携わる人が多く、7割以上が農業従事者という国もあります。貧困を改善するためのカギの一つが、「持続可能な農業」と言われています。農地を開拓するときに森や、農業で使う川や湖などの水をどうするかなど、環境への気づかいも考えていかなければなりません。
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出典:『親子で学ぶSDGs』著/笹谷秀光
【書誌情報】
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公開日:2022.08.15
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