昔の食材のほうが血糖値を緩やかに上昇させる傾向
血糖値が急上昇すると脂肪がつきやすくなったり、疲労感が出たりと悪循環になることがわかったと思います。しかし、糖質は重要なエネルギー源なので、上手な摂り方を知りたいものです。
糖質の中でも特に血糖値を上げるものを「白い食材」という場合があります。白米、食パン、砂糖などは精製されて色が白く、血糖値を上げやすいのです。一方で茶色い食材といわれる玄米やてんさい糖は血糖値を上げにくい食材です。茶色い食材を積極的に摂ると健康な体を作りやすくなります。
食材別のGI値と血糖値を上げない糖
GI値とは、食品を摂取して2時間までの血液中の糖濃度を測ったものです。GI値が70以上だと高GI値食品になります。GI値が高い食べ物は、血糖値が上がりやすくなり、脂肪がつきやすく生活習慣病のリスクも上がります。野菜にもGI値が高いものがあり、すべてが低いとは限りません。ジャガイモやにんじんはGI値が高い食材なので、注意しましょう。
また糖の中には血糖値を上げない糖もあり、近年注目をされています。
〇ラカント(GI値0)・・・ラカントはGI値が0の糖質です。羅漢果というウリ科の植物から精製されている自然の甘味料です。
〇ステビア(GI値0)・・・ステビアもGI値0の糖質です。ステビアはキク科の植物で、自然の甘味料です。
〇アガベシロップ(GI値21)・・・アガベシロップも低GIの糖質です。やはり植物の甘味料で、はちみつのように使用できます。
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出典:『食材と栄養素の話』監/牧野 直子
【書誌情報】
『食材と栄養素の話』
牧野直子 監修
栄養をムダなく摂れる最強の調理法から冷凍保存法まで!食材と栄養素の知識がこれ一冊ですべてわかる!コロナ禍でカラダと健康について、改めて注目が集まっています。食事によってカラダの中から健康になることで免疫力を高め、病気に打ち勝つカラダになるために、まずは栄養素の知識が大切になります。本書では、毎日の食事に必要な“食材と栄養”の知識について、図解、写真で管理栄養士がわかりやすく解説します。糖質、たんぱく質、脂質の三大栄養素の話はもちろん、ビタミン、ミネラル、食物繊維の働きまで、意外と知らない役立つ知識が満載です。「免疫力を高める栄養素」「食材の“栄養が消える”残念な調理法」「栄養が失われない最強の冷凍保存法」などなど食材と栄養にまつわる情報を幅広く掲載。少し栄養の知識があるだけで毎日の食事が栄養価満点になり、自分や家族の健康状態も劇的に変わります!いつまでも健康でいたい人にはぜひ読んで頂きたい一冊です。
公開日:2022.11.11